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アノ映画日和

年間500本以上鑑賞、あらゆるジャンルの映画をイラスト付きで紹介

「時計仕掛けのオレンジ」 感想 ファッションモンスター見参!

 

多くの映画好きさんと同様、僕もこの映画が好きです。

何回も観ています。
でもなるべく映画好きさんと話をする際は、この映画の話題を避けてきました。
それを今回はその理由も含めお話しします。
最後まで読んで貰えるだろうか…
 
1971/アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マルコムマクダウェル、パトリックマギー、マイケルベイツ、ほか
上映時間:137分
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75点

 ざっくりあらすじ

舞台は近未来のロンドン。
アレックスをリーダーとする少年4人組「ドルーク」は毎夜、暴力と性に溺れる生活を過ごしていた。エスカレートしていく暴力行為、仲間の裏切り、重大事件、投獄、洗脳、強制更生、出所、そしてその後...とスピーディーに物語を見せながら、エキセントリックな映像を魅せ、シニカルなストーリーでメッセージを伝えるこの映画は現代においても色あせることなく鑑賞者を魅了している。
 
ファッションモーンスター!ファッションモーンスター!
僕がこの映画を好きな理由、それは…
 
スバリ!お洒落でカッコイイから!
 
です。ああ…言ってしまった、ついに言ってしまった。
映画史に残る名作をそんな薄っぺらい理由で好きだなんて、お洒落アイコンみたいに言ってんじゃねえぞ!と怒られ、呆れられてもトルチョックされても仕方がありません。
シュールな映像が…とか独特な世界観が…とか言いようはいくらでもあるのに。
でも違うんですよ。単純にカッコイイ!なんか素敵!な感覚の好きなんです。
例えるなら、ヴィレッジバンガードにいる時みたいな、訳はわからないけどなんかカッコ良さげなものに囲まれてる時のあのワクワク感、あんな感じです。
 
だから今回はあらすじを追ってここがこう!あそこはああ!なんてとても語れません。
僕がカッコイイなとかこのシーンが好きだなってとこを羅列していきます。
それでも良ければ引き続きご愛読下さい。
尚、勢い余ってネタバレする可能性がありますので未見の方はお引取り下さい。
 
つけまつけま つけまつける かわいいの つけまつける
まずはアレックス達のファッションですよね。
白のつなぎに黒のハット、足もとはマーチンのブーツ!局部ガード付きのベルトを巻き、中にはステッキを持ってる奴までいる。そしてこの映画のシンボル的なつけまつ毛!
ピーコのファッションチェックでもベタ褒めされそうです。
同じ格好で外歩けるか?と言われたら、まぁ無理ですが、ハロウィンにコスプレするならコレです。
 
そして彼ら独特の言葉、ライティ-ライト(OKの意)やトルチョック(殴るの意)という訳のわからない言葉が入り混じるナッドサット語。
訳はわからないですが響きの良さやガキの頃、仲間同士だけがわかる言葉遊びをしてたよなって感覚が堪らなく好きです。
一応、小説家でありながら言語学者でもあった原作者がロシア語と英語を組み合わせて創ったらしいですがそんなのはどうでもいいです。雰囲気がカッコイイのです。
 
他にもアレックスの部屋だったり、レコード店、お母さんの真面目っぽいのに奇抜なファッションだったりお洒落どころが満載。
あ、そうそう忘れちゃいけないのが彼らが利用するBAR
四つん這いやブリッジした裸体のマネキンがテーブルになってるんですが、そこにアレックスたちのいでたちが非常にマッチしてます。
逆にスーツ姿の他の客の方が浮いて見えるのが奇妙な光景で好きです。
 
園子温監督作「TOKYO TRIBE」の窪塚洋介が白塗りした裸の人たちをテーブルにしたり椅子にしたりしてるシーンがありますが、明らかにこのBARをオマージュしてると思います。
つまり現代でも真似たくなる強烈な映像になってるってことですよね。
 
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カッコがいいよお前はいつでも、心も体も バラ売り してさ!
この作品、アレックスたちの暴力と性にまみれた生活スタイルを見せる前半と、刑務所で洗脳による強制更生を施されたアレックスが出所後、これまでの報いを受けるという後半とに分かれます。
 
物語的には後半部が大事で、まるで少し怖い絵本を読んでるような、因果応報とかそんな教訓めいた面白さがあります。
 
しかし僕はやはり前半部が好きなのです。
理由は言うまでもなくお洒落だからです。
 
後半は人の内面や行動面、または社会の規律という集団心理の恐さ、面白さを伝える為に映像はあえて奇抜にしていない感があります。ここからはストーリーの面白さを堪能してくれよ、そんな思いが感じられます。
おそらく原作者や監督は後半部を見せる為、前半をあんな奇抜な演出にしたのでしょう。
僕はその意図を汲み取らず、後半はオマケくらいに観てたりします。
すみません。
 
普段Twitterやこのブログで映画を沢山観てます、わかってます的な顔をしてますが実態はこんなもんです。
 
数をこなすのともててる事とは
同じじゃないんだぜ 尻軽 TEEN AGE GIRL
IMAGE DAWN  IMAGE DAWN  IMAGE DAWN DAWN DAWN...
 
ですね...
 
それでも僕はこの映画がやっぱり好きで、これからも何回か観るでしょう。
でも偉そうにこの映画の講釈をたれたり、語ったりしません。
ひっそりと楽しみます。
だからこの映画が好きだと言っていいですか...?
 
最後にこの映画を好きな方にお勧め映画を紹介して終わります。
・2001年宇宙の旅
・未来世紀ブラジル