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アノ映画日和

年間500本以上鑑賞、あらゆるジャンルの映画をイラスト付きで紹介

「ジャンゴ繫がれざる者」 感想 駄作を2本観るぐらいならこの傑作を観ろ

 

長い映画は苦手だ。
映画の適正時間は2hだと思っている
1日に2本も3本も映画を観るのに1作品の2h以降には苦を感じてしまう
そして西部劇も苦手だ
西部劇は時代劇みたいでジジババが観るもんて気がしてしまう。
さてジャンゴ...3時間近い西部劇
僕にとってはなかなかの苦行映画だ
しかしタランティーノ好きとしては避けられぬ
いざ尋常に勝負!

2013年/アメリカ
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイミーフォックス、クリストフヴァルツ、レオナルドディカプリオ、サミュエルLジャクソン、他
上映時間:165分f:id:hagane-mk:20160510145921j:image

85点

ざっくりあらすじ

黒人奴隷ジャンゴ妻を奪われ人間性も奪われた男。そんな彼が賞金稼ぎシュルツと出会う。彼と行動を共にすることで銃の腕を磨き、金を稼ぎ、会話術を学ぶ。いつしか2人に友情が芽生え、ついに妻を取り戻すべく向かうがそこには暴君キャンディが待ち受けていた...

見えない自由がほしくて見えない銃を撃ちまくる
結論から言おう...この映画は面白い!
奴隷制度がどうの差別問題がどうのの話しをするつもりはない。
単純に男の成長物語として友情物語として、そして復讐劇としてストーリーが面白いのだ。

男の成長物語としての見どころ
ストーリーだけでなく服装の変化という視覚的にも表れているのが面白い。
登場時はボロ布をまとった見るからに奴隷ファッション。目も卑屈だ。
次は過剰なほど鮮やかな青い紳士服。これは奴隷の卑屈精神が逆に誇張されている。
そして1人の人間としてナチュラルな服装となり、ついには1万人に1人の黒人ジャンゴファッションが完成する。この辺があくまで娯楽作品であることを忘れないタランティーノの手腕の凄さだろう。


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ありがとう ありがとう Best Friend
男の友情物語として
ジャンゴの前に現れた白人賞金稼ぎシュルツ。淡々と人を殺し飄々と人を騙す。
なんなんだこの白人は?ジャンゴも最初はとまどうばかり。
一方シュルツもジャンゴのことを賞金稼ぎの為のツレとしか思っていない。
しかし旅を続けるなかシュルツは黒人奴隷制度反対者であり、ジャンゴを1人の人間として見ていることがわかる。シュルツもジャンゴの過去を知り力になりたいと思いだす。
単なる利害関係の繋がりから相棒として友人としての太い関係が生まれていく。
そこには黒人・白人・人種の壁は存在しない
この関係性を深く観せるためには165分という時間が必要だったという訳だ...ふむふむ。

絶え間なく注ぐ愛の名を永遠と呼ぶことができたなら
復讐劇としての見どころ
復讐劇を盛り上げる為には悪党が悪党である程良い。
暴君キャンディ素晴らしく魅力的な悪党だ
さすがディカプリオ。
しかしそれ以上に素晴らしく憎たらしいのがサミュエル演じる奴隷頭スティーブン。
こいつ黒人のくせに黒人差別するという白人気取りの黒人なのだ
こいつの坊ちゃんに対する忠誠心が、もはや偏愛。
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※劇中にディカプリオとサミュエルのBLシーンはありません。

 

その2人の登場から物語は緊張と盛り上がりを観せる。

ジャンゴ、キャンディ、シュルツそれぞれにトリハダものの見せ場があり、僕は思わず「そこにシビれる!あこがれるゥ!」と言ってしまったほどだ。
ラストにかけての銃撃戦は映画史に残るほどだし言葉で伝えれるものでもない。
でもこれだけは言っておく
くだらない映画2本観るならジャンゴを観ろ!

最後にこの映画を好きな人にお勧め映画を紹介して終わります。
・リオブラボー
・続荒野の用心棒
・レザボアドッグス