アノ映画日和

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「LUCY/ルーシー」 感想 スカヨハの覚醒

 

一時期まで1番好きな監督は?と聞かれたら、リュックベッソン!即答で答えていました。

一時期とはいつか?それはグランブルーからフィフスエレメントあたりまで。
じゃあ、今は?と聞かれると、フィンチャー、ノーラン、ギレルモ...好きな監督が多すぎて選べません。でもリュックベッソンではない。それは確かです。
1番ではないですが、好きな監督ではあります。ですから作品は追いかけます。
さて今回のLUCY、世評はボロカスです。僕の評価は…
 
2014/フランス
監督:リュックベッソン
出演:スカーレットヨハンソン、モーガンフリーマン、チェミンシク
上映時間:89分
 
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62点

ざっくりあらすじ

どこにでもいる普通の女性ルーシー。
彼女は訪れた台北で突然韓国マフィアの闇取引に巻き込まれ運び屋にされてしまう。
体内に新種のドラッグが入った袋を埋め込まれたルーシー。
だが、ひょんなキッカケで体内で漏れ出してしまう。
それはルーシーの脳を驚異的に覚醒させた。
人間の能力を超越していくルーシー。
彼女はいったい何をし、何処に向かうのか…
 
ゲットアップルーシー!ゲットアップルーシー!
僕の評価は…ていきなり点数あげちゃいましたね。
うん、そんな感じです。嫌いじゃない、てか結構好きな感じです。
覚醒者が美人女優代表格のスカヨハでしょ。
で、韓国マフィアのボスがチェミンシク、科学者がモーガンフリーマンて、かなりイケてますよ。
枠はしっかり出来ました。後はしっちゃかめっちゃか厨二マインドでいきましょう!
 
設定からして通常は10%しか活用されていない脳…ていつの時代の説ですか?
今の脳科学でそんな話をしたら大笑いですよ。
でも、まあいいんです。こういうのは雰囲気ものですから。
20%でこう!50%でそう!100%はこうなっちゃうのか〜!てな感じで映像を楽しめばいいんですよ。
 
ここからざっくり以降のあらすじに触れてきます。
読まれる方、ネタバレ予防は自己責任でお願いします。
 
まず第一段階覚醒で壁を這い天井に貼り付きます。
人間ちょっと覚醒したらスパイダーマンです!
チャチャッと監禁してた小悪党を倒して脱出。
脱出してまずはお医者さんにお腹の袋を取り出してもらいます。
で、取り出したら自身の安定とさらなる覚醒にはドラッグの摂取が必要ですって。
じゃあ取り出さんでもええやん!
と突っ込んでる間に第二段階覚醒。
通常見えない電子を視覚でとらえ操作出来るようになりました。
その能力を使いパリにいる脳科学の権威にアクセス。
その能力と知識を未来に繋ぐべきとアドバイスされ、ほな12時間後そちらに行きますわてな感じです。人間、能力を覚醒させると目上の人でも権威でも上から目線になります。
で、お次はドラッグの回収。
エステ中の韓国マフィアのボスの両手にナイフを突き刺し自分と同様運び屋にされた人たちの行き先を尋ねます。
ていうか頭に手をあてたら行き先がわかっちゃいました。
てっきり復讐の為ボスを殺すのかと思いましたが、もうそんなことは興味がありません。
覚醒者は寛大です。
でも各国に散った運び屋はさすがに1人では回収できないんで警察にタレ込んで捕まえてもらいます。
ついでにお抱えポリスを1人身つくろいます。
で、回収したらドラッグは私によこせと…覚醒者は横暴です。
パリでお抱えポリスと合流。
なんかルーシーさん次から次とお忙しいですね。
24時間しか身体をたもてないんですって、そりゃ急がなきゃ。
上映時間も89分しかないし…てことでサクサクッとパリ編に行きましょう。
 

ルーシーインザスカーイウィズダイヤモンド

警察もドラッグを回収しますが韓国マフィアも躍起になってます。
結局ドラッグは韓国マフィアの手もとに集まりますが、そこに覚醒者登場です。
既に新たな覚醒を済ませているルーシーにとって韓国マフィアなんてザコです。
ハッ!てやるとバタバタっと気絶させます。
ここワンピースの覇王色の覇気みたいでカッコいいです。
ドラッグが手に入ったんで脳科学者のとこへ行きましょう。
ちょっと能力を見せてあげたら、現代の人類には過ぎたる能力だ。
混乱を巻き起こしかねない…てあんたが伝えろって言うたんやんか!
て突っ込んでる間に韓国マフィアがドラッグを取り返しに来ました。
警察に対処してって頼みます。
え〜〜!あんたが行ったら瞬殺やん!警察盾にする為に連れてきたん!
鬼やで、鬼すぎるでルーシー。
警察が頑張ってくれてる間にドラッグを注入。
覚醒がさらに進みます。
もう姿は人ならざるものになり、異空間で時間を操れるようになります。
ルーシーは鬼を経て神へとなりました。
宇宙の起源まで遡ったルーシーは実態をなくします。
代わりに知識を詰めたUSB?を残して。
ボロボロになったポリスが彼女は何処に行ったんだ!と困惑する中メールが届きます。
至る所にいるわ…EDロール。
 
は???
 
ほらチェルシー、もひとつチェLUCY
わかりましたよ、ルーシーって映画はね、綿菓子なんですよ。
見かけは大きいけど口に入れてしまえば瞬く間に消えてしまう。
見かけ倒しで栄養もないし腹も膨れない。
でもそれが綿菓子の良さです。
縁日の1番の想い出にはならないけど無けりゃ寂しい。
だから食べごたえがないとか後に何も残らないって感想はお門違いです。
ふわふわ~とした雰囲気と甘味を楽しめればいいじゃないですか。
それに浴衣にもよく似合うし。
あ、いつの間にか綿菓子の説明になってましたね、すみません。
でもなんとなく言いたいことは伝わるでしょ?
 
もうリュックベッソンにはレオンやニキータ、グランブルーのような大傑作は創れないと思います。厳しい言い方になりますが、旬を過ぎた監督なんだと思います。でもこんな感じで、別の形で楽しませてくれるなら今のリュックベッソンを好きになろう...僕はそう思いました。
 
最後にこの映画を好きな方にお勧めしたい映画を紹介して終わります。
・リミットレス
・クロニクル
・ウォンテッド