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アノ映画日和

年間500本以上鑑賞、あらゆるジャンルの映画をイラスト付きで紹介

「マーターズ」 感想 パスカルロジェ オリジナル

 

 

食べ物の好みに甘党、辛党があるように、映画にも甘党、辛党がありますよね。
ジブリやディズニーアニメが甘党でサスペンスやホラーは辛党?
好みの問題なのに映画の辛党は悪趣味などと言われたりします。
いやいやいや辛党といっても辛ければいいというわけでもないですよ。
辛いだけで不味い映画は嫌いだし、激辛だけど美味い映画もあります。
今回ご紹介するマーターズ、これは唐辛子マーク5つの超激辛映画です。
しかし辛さの奥には旨味がぎっしり詰まってまして...

 

2007/フランス、カナダ
監督:パスカル・ロジェ
出演:モルジャーナアラウィ、ミレーヌジャンパノイ、ほか
上映時間:100分

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88点

ざっくりあらすじ

1970年初頭のフランス。行方不明となっていた少女リュシーが傷だらけの姿で発見された。彼女は何者かに監禁され長期間に渡り拷問と虐待を受けていたが、なんとか自力で脱出したらしい...が、それ以上のことは語ろうとせず事件は迷宮入りとなった。
彼女はその後、養護施設に収容され同世代の少女アンナと出会う。
アンナは事件により心を病んだリュシーを献身的に介護した。
リュシーはアンナにだけは心を開く様になっていき、少しずつではあるが心の病は回復へと向かっていった。

それから15年後、朝食中のある一家の玄関で呼び鈴が鳴った。
家長である父がドアを開けると、そこにはリュシーの姿があった。
猟銃を構えたリュシーの姿が...

 

正解・不正解の判断 自分だけに許された権利

カレーの辛さとワサビの辛さが全く違うように、ホラーの辛さも色々種類があります。
心霊系、スプラッタ系、モンスター系...etc
ではマーターズがどこに入るのかといえば悪趣味と言われてしまうホラー映画の中でも最も悪趣味とされている不条理系ホラーです。
しかもマーターズはフレンチ3大ホラーの一角を担い、その手の映画が好きな方々には神格化されている映画です。

悪趣味教の神様という事になるのでしょうか?

不条理系ホラーとは?を簡単に説明すると、登場人物がなぜこんな目に遭わなければならないんだ?というまさに不条理な暴力を描いた作品です。
じゃあ暴力的な映画が好きなのね?と言われたならそれは違います。
暴力そのものを見せることを目的として創られた映画は胸糞が悪くなるだけで嫌いです。

俺はこんな映画も観れちゃうんだぜ!という根性試しみたいな映画は映画ですらないと思っています。

僕が好きな「不条理系ホラー映画」と嫌いな「映画ですらないと思う不条理系作品」
その線引きをどこでしてるかというと

そこにしっかりとしたストーリーと美学があるかないか

です。
エロティックな映画とAVの違いを考えて貰えれば分かり易いかと思います。
(AVは嫌いではないしむしろ好きなんですが...)

さて、ここから全力でネタバレしていきますので、未見の方はヤバいと思ったところで避難して下さいね。

 

BABY BANG!BANG!BANG!裸足でGO NOW

猟銃もって一家を訪ねたリュシーがどうしたか?というと、まぁ一家皆殺しですよね。
あ、この家族が監禁してた犯人てことか...でも確信あんの?てな疑問を感じてると突然リュシーが全裸で傷だらけの女性?というか何やら人ならざる者に襲われます。
????? 

オカルトか?にしてもこの襲ってくるヤツの形相がムチャクチャ怖え!

で、ここで幼きころ監禁されてた場所から逃げ出した時の回想に入るんですが、逃げてる途中に別に監禁されてる女性を見つけるんですね。
助けを求められますが、自分が逃げるので必死だから見捨てちゃうんです。
それから、ずっとその女性の幻覚に襲われ続けてきたというわけです。

リュシーが受けてきた暴力は脱出しても終わらず、それから15年形を変えた暴力に襲われ続けてきた。
それを断ち切る為にも犯人たちを殺すしかなかったと...
そりゃ毎日あんな怖え奴に襲われてたらなんとかしたくなるわな。
でもまだ女の幻覚に襲われてるって事は、やっぱ犯人間違えたんじゃないの?

そこにアンナが合流します。
その惨状を見て立ち尽くすアンナ。
僕が疑うくらいですから、アンナもこの家族で間違いないの?と疑います。
リュシーは新聞記事をアンナに突き付けます。
そこには一家の記事に写真が。
この顔を忘れるわけがない!と主張するアンナ。
でも15年もたってるし...とまだ懸念するアンナ。と僕。

女の幻に襲われ傷ついたリュシー(実際は自傷)を看病しながら口づけをするアンナ。
????...あ!そういう事!そういうご関係!百合百合なわけだ!
それでいつもそばにいて献身的に...ふむふむ。

リュシーが大事なアンナは警察には届けず死体を隠蔽することを選びます。
死体隠蔽中にもリュシーは女に襲われます。
「どうして?もう全員殺したじゃなのよー!」
号泣し逃げ惑うリュシー。アンナの目にはリュシーが自傷する姿しか見えません。
必死に止めますが、ついにはリュシーはアンナの目の前で首を切り自害してしまいます。

Oh!Nooooooooooo!!!
愛するリュシーが死んで悲しみの叫びをあげるアンナと、もう百合百合が見れないじゃないかとガックリする僕。

 

ごめんなさいのKissing you

悲しみに明け暮れた後にアンナを綺麗にし母親に電話をします。
いやいやいや、なにをチンタラしとんねん!早よ警察行くなり、逃げるなりせえや!
と僕が怒ってると家の中から何やら物音が。

物音のする方へ向かうとそこには地下に通じる扉が。
地下に行くとそこには全裸で傷だらけ、しかも鉄のヘッドギアを着けられた女性が監禁されていた!!!

リュシーは間違ってなかった!ごめんねリュシーーー!!!

疑ったアンナと僕は謝ります。

早く救急車!救急車!と思う僕をよそにアンナはその女性を自分で介護し始めます。
なんやねんこいつ!介護フェチか!

入浴させてあげ、まずはヘッドギアを外してあげるんですが鉄のホッチキスで頭に固定されてて、外すと血が...痛い痛い痛い。
ここちょっとビジュアル的にキツイっす(ここだけじゃないけど)

もう女性は長年の監禁と虐待により精神をやられてまして、そりゃもう暴れ狂います。

すると突然ズドン!!!
女性は頭を銃で撃ち抜かれ殺されます。

?????

数人の男女が家に入ってきました。

警察.....?

にしてはいきなり射殺はおかしいし、死体を無造作に処理しだすし、何じゃこいつら

?????

面舵いっぱあぁぁぁぁぁあい!!!!!

と船長が叫んだかのようにここから物語は急展開で方向を変えます。

ここからのとんでも展開を語りたいのですが、既にかなりの文字数オーバーです。
とはいえ、このまま放置というのも...

という事ですみません!アノ映画日和はじまって以来、初の後編に続くです。
未見の方はそれまでに鑑賞しておいて下さい。

みんな後編もぜってえ見てくれよな!(野沢雅子の声で読んでください)

 

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