一部では駄作製造機とまで酷評されてきたMナイトシャマラン監督
そんな彼がついに復活したと世間の呼び声高しこの作品。
ぼくはこの作品を「今度のシャマラン映画は面白いよ!」
その程度の前情報で鑑賞しました。絶対に前情報がない方が面白い映画です。
だから未見の方はここから先は読まず、鑑賞後再度お越しください。
で、お友だちに「今度のアノ映画日和おもしろいよ!」とお伝え下さい
ではまた...
2015/アメリカ
監督:Mナイトシャマラン
出演:キャスリンハーン、ディアナデュナガン、ピーターマクロビー、エドオクセンボールド、ほか
上映時間:94分
72点
ざっくりあらすじ
母方の祖父母の家に1週間滞在することになった姉弟。
迎えてくれた祖父母は優しく楽しい1週間を過ごすはずだった。 しかし日に日に祖父母の奇妙な行動が目につき出す。
この家は...この祖父母はどこかおかしい...
なお全編映画製作を試みる姉とその弟が持つカメラを通して描かれるPOV方式が採用されており、より鑑賞者の恐怖心を煽ります。
会いたかった 会いたかった 会いたかった Yes!
未見の方帰りました?大丈夫ですね?喋りますよ?
ジジィとババァが恐え!
何が恐えってこの映画スカしと当てが上手すぎるんですよ、だから油断が出来ない恐い。
最初は優しいよくいる祖父母さんじゃないですか?
で、徐々に奇行が目につきだすんだけど1発目いきなり縁の下BBA猛ダッシュ!
あんなん確実にビビりますやん
で、1発目確実に当てといてそこからわりかしスカすんですよ。
あれ?そこは来ないの?て。
やり口は完全にすっちー&吉田の乳首ドリルすんのかい!せんのかい!ですよ
もうグリルの掃除のくだりなんかは
せんのーかーい?
て思わず口に出ましたよ。
と思わせてドア開けたら普通はスカすのにそこはすんのかい!でくるでしょ?
もうこっちはハッハッハッハッて息荒くなりますよね。
あと意図のわからんシーンも挟むから付かず離れずで映画と鑑賞者の距離感がグチャグチャになります。
個人的に1番の???はBBAダッシュの後の生尻半ケツでした。
どんなことも超えてゆける家族になろうよ
あと上手いのがシャマランお得意のチラ見せですね。
あれ?今?という不思議な恐さをあちこちに置いていきます
それがまた恐怖の積み木を重ねていきます
どんどんエスカレートしていく祖父母の奇行
そしてたどり着く真実。
もう僕は口をアングリさせてあわわ...あわわとなりました。
最後まで観て振り返るとわりかしベタな展開、オチなんです。
でもミスリードが上手いのでそのベタが頭から離れちゃってるんですよ。
怪人のような奇声や2人の語り...
これはシャマランまたあっちに持っていきよる気だなと思わせます。
オチが読めたという感想も目にしますが普通に観ればそりゃ読めます
しかし今作は今までのシャマラン作品全てがミスリードになっているんです
さんざ幽霊や宇宙人や超常現象オチを観せられてきたんですからあのオチはまず想像しませんよね。
例えるなら変化球投手が投げた直球ストレートしかも握り手はカーブ
空振り確定です。
つまり今作は駄作製造機とまで言われてきても、
いや!おもしろい映画もある!
とシャマラン映画を見続けてきた人へのご褒美映画なんです。
喜んで空振りしましょう。
僕は実はシャマラン映画はわりと好きで
シックスセンスはもちろんアンブレイカブルやハプニングも傑作だと思ってます。
そして今作もまた間違いなく傑作だと
確かに世間で言われるように駄作も目立ちます
これからも駄作を創りつづけるでしょう。
でもたまに生まれる傑作を期待して僕はシャマランを観続けてしまうのです。
最後にこの映画を好きな人にお勧め映画を紹介して終わります。
・ハプニング
・REC
・隣人は静かに笑う