アノ映画日和

年間500本以上鑑賞、あらゆるジャンルの映画をイラスト付きで紹介

邦画

「GANTZ:O/ガンツオー」感想 原作ファンも未読者も納得、満足間違いなし

長編漫画原作を映画化する際、大切なのは取捨選択です。最近の漫画原作映画はいかに忠実に再現するかばかりを求められ、作り手はトレースに躍起になっています。拾う事ばかりを考えた結果、出来上がった作品は原作ファンもそうでない方もがっかりさせてしま…

アウトレイジシリーズの知って絶対損はないが得もない数字のあれこれ

マフィア映画は好きでよく観ますが日本の任侠映画はあまり観ません。そんな僕ですが北野映画はなぜか好きだったりします。特にアウトレイジシリーズは大好きです。そのアウトレイジの最新作にして最終章が今年2017年に公開決定!ということで、気になってい…

伊坂幸太郎原作映画全11作を5段階評価してみた

僕の読書といえばもっぱら漫画ですが、たまには小説も読みます。と言っても、自己啓発本や純文学など高尚なかほりのする本は読みません。いわゆる大衆向けの小説が好きです。特に伊坂幸太郎は大好きです。輪郭がハッキリしていて読後感がもの凄く気持ちいい…

「私は貝になりたい」感想 中居くん、トラウマ映画を観たらSMAPと重なってより辛くなったよ

SMAPで繋ぐ映画紹介もいよいよ最後。最後はやはりリーダーである中居くんに締めて貰いましょう。 でも…困ったぞ。 中居正広主演で書きたい作品がねぇ! 模倣犯?またまたご冗談をATARU?いや、すみませんがTVドラマの延長線上のものを映画とは認めてないんで…

「僕と妻の1778の物語」感想 草彅剛にはやっぱり優しい映画がよく似合う

悩んだ。 彼のどの映画を選ぶか。 面白さだけで言えば「黄泉がえり」が良い。でもあれは草彅君が主役でなくても良い気がする。 演技力の話で言えば「山のあなた~徳市の恋~」が良い。でも僕が話したいのは演技力の事ではないし、障害者の役は評価されやすい…

「THE有頂天ホテル」感想 邦画最高峰の群像劇とそこに咲く香取慎吾という華

え~~!慎吾ちゃんの映画書くならなら主演の映画にしてよ!沢山あるじゃん!「LOVEまさお君が行く!」とか「座頭市」とか うん、そうだね。あるよね。でも僕が香取慎吾出演映画で1番好きなのはコレなの!四の五の六の七の言わずに、まぁ読んでみてよ この映…

「笑の大学」感想 俳優稲垣吾郎の今までとこれからに僕は思う

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 2017年、1発目の記事...映画選びに悩みました。お正月にふさわしい映画... 日本のお正月なのでやっぱり邦画にしよう笑える映画が好ましい出来れば笑いだけじゃない映画が良い それを条件に考…

「箱入り息子の恋」感想 プロの童貞、星野源について僕が思うあれこれ

今、星野源というアーティスト兼、俳優兼、コメディアン兼、チワワが大人気だ。以前から人気があるのは知っていたが、逃げ恥なるドラマで更に人気は右肩上がり。上がり過ぎて肩が千切れるほどだ。そんなチワワについて僕がどう思っているか、今作を通じて語…

「忘れないと誓ったぼくがいた」感想 涙腺崩壊、必見!こんなに泣ける映画は滅多にないぞ!

前回のベイマックスのブログを読んでくれた方は今回のタイトルを見て「泣けるとか先に言ったらダメなんじゃないの!」と吠えているかも知れませんね。 違うの!これはいいやつなの! だってこれは防ぎようのない涙だから。警告ですよ、け・い・こ・く せめて…

「貞子vs伽椰子」感想 バカにして観たらメチャ面白かったので謝りたい件

ハッキリ言って鑑賞前まで思いっきりバカにしてました。劇場鑑賞者の面白かったという感想を聞いても「へ~~そうなんだ~」と返しながらも内心「面白い訳ねぇだろ!この映画音痴が!」くらいに思ってました。 鑑賞しました。はい、メチャクチャ面白かったで…

「クリーピー 偽りの隣人」感想 不快指数90以上の快感

黒沢清映画が好きです。黒沢映画には黒沢清にか出せない空気感がある かわいているのに纏わりつく そんな矛盾が不気味な感触。僕はそれが堪らなく好きだ。 黒沢清が2人目の「世界のクロサワ」となる日それはもうすぐそこまで来てる。僕はそう確信している。 …

「下妻物語」感想 おっさんだけど下妻が好き、なんか文句ある?

映画好きさん同志で話してる時 「洋画しか観ない人って本当勿体ないよね、邦画にも沢山傑作があるのにね」 なんて会話がよくあります。そんな時にあげられる作品といえば、北野作品、園子温作品、あとはゆれるとかCUREとか...いわゆる分かってるねぇ作品ばか…

「ヒメアノ〜ル」感想 狂気の淵で君を待つ

羊たちの沈黙のハンニバルレクター、ダークナイトのジョーカー 、レオンのスタンスフィールド、ブラックレインの松田優作、等々映画には時に主役より魅力的に映り、強く印象を残す悪役が生まれます。主役を喰う俗にいうダークヒーローってやつです 邦画の場…

「アイアムアヒーロー」感想 日本ゾンビ映画の夜明けぜよ!

ラーメン、便座、ハロウィン、等々、日本は他国の文化を取り入れアレンジするのが得意です。もはや日本オリジナルと言っても過言ではないくらい進化させています。そんな日本でも自国にない風習となるとなかなか取り入れるのは難しいです。 その1つがゾンビ…

「君の名は。」感想 拝啓 世界、 これがMade in Japanの底力だ

邦画には邦画の良さがある。邦画好きの人がよく使う言葉で僕も使う。何も映画はエンタメってれば良いって訳じゃないし、地味でも素晴らしい映画は沢山ある。 邦画には日本人にしか表現出来ない情緒というものがあるんだ。でもそう言いながらも、どこかで少し…

「ちはやふる下の句」感想 上の句の余熱と松岡茉優という華、それだけでは物足りない

長編原作を実写化する際、二部作にする。これはもう邦画では当たり前化している。ボリュームの都合、経済効果を考えると悪い事ではない。なにはともあれ劇場に人を集める、それは大事だから。 でももっと腰を据えてその世界ととことこん付き合おうという気概…

「容疑者Xの献身」感想 劇場版と名乗るならこのレベルに仕上げてから来い!

僕は映画も好きですが、ドラマもアニメも好きです。オタクです。映画には映画の良さがあり、ドラマにはドラマの良さがあります。もちろんアニメもそうです。 最近、ドラマでもアニメでも、ちょっと人気が出ると「劇場版〇〇」と題して映画化したりします。 …

「南極料理人」感想 "美味しい"という幸せ、お届けします。

日常と非日常。映画を観るなら絶対、非日常。 映画を観てる時くらい日常を忘れたいものです。 これを上手く裏切ってくれるのがこの作品。南極基地という"非日常"環境の"日常"を描いています。 さて、南極の日常とは…? 2009/日本監督:沖田修一出演:堺雅人…

「ちはやふる上の句」感想 泣いてしまった僕の言い訳を聞いてくれ

正直、今回のブログは書きたくなかった。このブログは映画通の友人達も読んでくれている。 漫画原作の映画なんて原作の世界観をぶち壊すか、どれだけ忠実に再現するかしか考えてないものばっか。どちらにしても原作を超えることはないし面白いはずがない! …

「地獄でなぜ悪い」感想 園子温監督の長谷川博己と星野源の使い方が上手すぎる

僕は人よりも沢山映画を観ている。が、自分の映画を観る目を疑っている。 むか~し、まだ僕が学生をしていた頃、「羊たちの沈黙」を観た。事もあろうに当時の僕はつまらないと思ってしまった。それから時間をおいて何度か観ている。観れば観るほど好きになり…

「僕だけがいない街」感想 全ての漫画原作映画に告ぐ

今、邦画が熱い!邦画というよりシン・ゴジラが熱い!あっちのブログもこっちのブログも映画ブログはみんなシンゴジラ、シンゴジラ。僕もシンゴジラを書きたいが、とある事情で劇場に行けない自宅鑑賞派の僕はレンタルされるその日までお預けだ。僕が書く頃…

「脳男」感想 サイコパス×サイコパス

自分の感想と世評が合わないってことはよくありますね。大概の場合、あ、世間の人はこの映画好きじゃないんだ...ふ~んぐらいです。 でもこの作品の世評が悪いと知った時は、え!マ、ジ、で、?となりました。僕の中ではこれめっちゃおもろいやん!だったか…

「残穢-住んではいけない部屋」感想 絶え間なく続く穢れの連鎖

夏の楽しみのひとつにTVで放送される心霊番組があります。これは嘘臭いなとかこれはガチじゃね?とか言いながら観るのが大好きです。そしてしっかり怖くなってお風呂は翌日にしたりします。 心霊って海外のそれとは違う日本独特の文化ですよね。フジヤマ、ニ…

「百円の恋」 感想 女優安藤サクラの覚醒

生理的にどうしても苦手な顔ってのがあります。これはなかなかやっかいで、好きな映画に出ようが、好きな役を演じようが、なかなか払拭出来るもんではありません。安藤サクラ、彼女は僕にとってそんな存在だった。そう、だった過去形です。この映画と出会う…

「サマータイムマシンブルース」 感想 日本の夏、映画の夏

季節を感じる映画が観たい! そんなときはやっぱり邦画ですよね。 日本の四季は邦画じゃないと感じられません。 ありがたいことに邦画には日本の春夏秋冬それぞれにぴったりの映画がちゃんとあります。 これから季節は夏を迎え日増しに暑くなるばかり。 夏!…

「紙の月」 感想 美しき犯罪者、上から見るか横から見るか

世の中悪いやつがいる、バカなやつがいる、そう思うだけで通りすぎるニュースたち しかし当事者や周囲の人たちにはそれだけですまされない感情やドラマがある。 もちろんこれはフィクションである。 しかしこの物語の中にニュースでは語られないその人たちの…

「スワロウテイル」 感想 映画における世界観ってこういうことです

1番好きな邦画は?そんな質問をされたら ふざけんな!そんなもん決めれるか!と往復ビンタ炸裂ですが 1番回数観てる邦画は?と質問されればこの映画をあげます。最新作リップヴァンウィンクルの花嫁が上映される中、20年前の岩井映画を紹介だぜ!1996年/日本…