本当に映画が好きなら映画ブログなんてやるもんじゃない。
なぜなら、映画を観ている最中にも
これはどう書こうか?
あ、ここはこう書こう
などと余計な事を考えてしまうから。
しかしガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス(以下GotG2)を観ている最中、一切ブログの事なんて考えなかった。
100%映画の世界に入り込み、只々楽しんでいた。
素晴らしいことだが...さて、今回は何を書こうか...
2017年/アメリカ
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリスプラット、ブラッドリークーパー、ヴィンディーゼル、ゾーイサルダナ、デイヴバウティスタ、マイケルルーカー、ほか
上映時間:136分
90点
ざっくりあらすじ
ガーディアンズオブギャラクシーとして銀河に名の知れた存在となった彼ら。
偉大な指導者アイーシャが率いる黄金の惑星で、怪物退治の仕事をこなした褒美としてガモーラの妹を引き取る。しかしロケットが惑星の資産バッテリー(電池)を盗みアイーシャを怒らせてしまったからさぁ大変。
追い詰められた彼らを救ったのは意外な人物だった。
彼の名はエゴ、ピーターの父親だというが…
苦しみも憎しみも忘れてしまおうよ
スプーン一杯分の幸せをわかちあおう
映画を観て抱く感情とは面白い、つまらない、楽しい、怖い色々あるが、極まれにそういった感情を超越した感情を抱くことがある。
ああ...なんて幸せなんだ...
という感情。
こんな映画を観ていること自体に幸せを感じる。
上映中、ずっと口角は上がっりぱなしで、どうかこの時間よ永遠に続けと祈ってしまう。
楽しさを現す基準として、時間を忘れたという表現があるが、僕の場合逆に時間を気にしてしまう。
ああ...終わらないでくれ...ずっとずっと観ていたい
進む物語を楽しみながら終わりに近づくことに哀しみすら感じる。
沢山映画を観てきたけれどそんな感情を持った映画は、バックトゥザフューチャー、スティング、天空の城ラピュタ、他にもあるかな?
とにかく数は少ない。
GotG!
当然こいつもそうだ。
前作で感じたその多幸感は今作に置いて高い高いハードルとなったが
開始10分、既に幸せに包まれていた。
目の前にあいつらがいる...口角は上がっているのに泣きそうだ。
レッドブル、翼を授ける
じゃないけど
飛べる映画にハードルの高さは関係ないのです。
劇場公開中の映画の為、今回はあらすじを追わず今作の魅力についてだけ書きます。
ただ感情が高まってネタバレしちゃう恐れはありますのでお気を付け下さい。
蝶になれ 華になれ 素敵だ
お前が宇宙
なぜこれ程までに魅了されるのか?
脚本、音楽、映像、色々魅了はあるけれど、やはり
キャラクターの魅了に尽きる。
バカバカしいと思うかもしれないが、もはや彼らは監督の手からさえ離れている気がします。
彼らが動けば勝手に音楽は鳴り出し、ストーリーが進み、映像が出来ていく、それ程血の通った存在感を感じるのです。(グルートに血は通ってないと思うが)
その中でも断トツ人気キャラクターと言えば主人公スターロードと宇宙一凶暴なアライグマことロケットだったのではないでしょうか?
「だった」そう過去形です。
今作で2人の人気を脅かす程の存在に化けた奴らがいます。
ひとりはドラックス
前作では只のマッチョダルマの暴れん坊キャラでした。
しかし今回の彼はお笑い要素をかなり強化してきました。
何度彼に笑わされたか。
それでいて確信をついた事をズバッと言う。
かなり上位の人気キャラになったはずです。
たぶんレスラーの威圧でジェイムズガンに「俺をおいしくしろ!」と脅したに違いありません。
でも更に飛躍的に魅了を伸ばしたキャラがいます。
そう!
ベビーグルートとヨンドゥ!
正直今作の主人公はスターロードではなく、彼らだった。
鑑賞者なら異論はないはず。
まず、ベビーグルートの可愛さ!
何あれ!反則でしょ!
前作のグルートも魅力的でしたが、全く違う魅了を備えて帰って来ました。
この振り幅が余計に可愛さを感じさせます。
サン◯オ的な可愛いの押し売りキャラは嫌いというか鼻につくんですが、ベビーグルートは可愛いんだけどちょっとアレなとこがあって、そのアレが余計に可愛い!
これにはかなりの推し変があったことが予想されます。
そ、し、て、
ヨンドゥ!
男…いや漢だよあんた!
書きてぇ!
でもこれは書けねぇ!
男が惚れる漢、ヨンドゥ
一気にジャンプアップです。
彼らだけではなく他のメンバーも前作とかなり違う面を見せます。
護る者と護られる者が逆転したりしてます。
そういう意味で新しいガーディアンズが観れる事をお約束します。
ん?キャラ崩壊?
これが全くしてないんですね。
というより、よりキャラクター性が深まりました。
立場が変われば誰もが護り、護られる。
前回で作られた即席チームは、前グルートが残した
We are Groot!
と言う言葉どおり固い絆が生まれていました。
彼らの関係は仲間から家族に昇華してるんです。
抱きしめた心の宇宙(コスモ)
熱く燃やせ奇跡を起こせ!
今回の事の始まりはロケットの電池泥棒から始まっています。
そこでふと思ったのが
彼らは自分自身をまるで電池(消耗品)の様に扱ってるふしがあるな…と。
使う場面がくれば使い、底を尽きればそれまでさ…的な。
悪く言えば命を軽く扱ってる。
ま、ノリで銀河を救う連中ですから。
一方で仲間の命は微塵も消耗品とは思っていない。
ここで尽きさせる訳にはいかない!
仲間を護る為なら己を消耗品とする事すら厭わない。
その癖に普段はまるで逆のように振る舞う。
粋ですよね!
普段、電池を休める事ばかり考え、たまに使っても自分の為…そんな僕に彼らは輝かしく映ります。
時には誰か大事な人の為に電池を使い切るぐらいの覚悟で動きたいものです…
自分と真逆の生き方…そりゃ好きになるわ。
ぶっちゃけ僕がマーベルキャラランキングを作れば、トップ10の殆どが彼らで埋まります。
試しにやってみましょうか?
10位 ガモーラ
9位 アイアンマン
8位 ロナン
7位 グルート
6位 ネビュラ
5位 ドラックス
4位 ベビーグルート
3位 ヨンドゥ
2位 ロケット
1位 スターロード
ね?
ね?どころじゃなかったですね。
無限の海は広く深く でもそれほど怖くはない
宇宙の中で良いことを決意するときに
お?でも結局推し変してないって?
そうなんですよ。
グラつきましたよ、でもやっぱスターロードなんです。
今回で彼の出生の秘密が分かります。
そして特別な存在、マーベルらしいスーパーヒーローになる可能性がありました。
しかし、彼はそれを捨てます!
普通の何が悪い!と
やっぱお前だわ!
ハッキリ言って彼は、いや彼だけじゃなくGotGのメンバーは能力だけで言えばマーベルヒーローの中でも最弱の部類に入る。
だから良い!
だからこそカッコ良い!
普通の奴らがノリと絆で銀河を救う。
GotGにスーパーヒーローは要らない。
弱さを認めた時に本当の強さが現れるってやつ?
そこが堪らなく好きなんですよね。
しかも彼らは結果銀河を救っている訳で、決して正義の味方ではない。
今回もプライベートなご事情から、結果銀河を救っている。
更には前回は銀河中に知れ渡る英雄的な救出劇だったのに対し今回は人知れず銀河を救出。
同じ様な事をしているようでしていない。
ジェームズ・ガンは本当に上手いなぁ。
フルボリュームのL-Rに
萎んでた夢が膨らんでく
この映画における音楽はその辺の音楽映画よりも重要なので、それを語らずには終われません。
今回もまた良いんです。
特にお気に入りの2曲を紹介します。
まずは冒頭の「Mr.BLUE SKY」
メンバーがこれから怪物退治って時にベビーグルートがウォークマンをスピーカーに繋ぎます。
すると流れだす
ダッダッダッダッダッダッダッダッ♪
というイントロ。
音楽のテンポにあわせたバトルとメンバー紹介!
これこれこれ~~!
久々の王将で食う餃子のような裏切らない美味さ!
え?「Mr.BLUE SKY」知らない?
ほら、車のCMに使われてる、ゼッタイZの、そうあれです。
ナイスチョイスでしょ?
もう1曲はチープトリックの「Surrender」
鳥肌!
もう映画終わっちゃうっていう淋しさを吹き飛ばしてくれるような高揚感。
堪んねぇな!オイ!
今回で70’sミュージックの後半まで来たからVOL.3は80’sでしょ。
そうなったら
TOTO 「Africa」
Chicago 「Hard To Say I'm Sorry」
NOLANS 「I'm In The Mood For Dancing」
あたりを予想するんだけど、どう?
個人的にはバグルズの「Video Killed The Radio Star」を流して欲しいなぁ。
1979年リリースで80'sに繋がるし絶対ハマると思うんだよ。
音楽やストーリーやキャラクター
もう今からVOL.3を想像してワクワクしてしまいます。
VOL.3の公開が待ち遠しいなぁ。
そしてVOL.2のBlu-rayを買って1、2連続で観る日も待ち遠しい。
聞いてますか?ジェームズ・ガンさん!
絶対そんな人が沢山いますよ
この銀河の片隅に
追伸、今回のイラスト全部有名なCDジャケのパロディなんだけど全部分かる人いるかなぁ?
いたら嬉しいんだけど...
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス・VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)
- アーティスト: サントラ,ザ・スニーパーズ feat.デヴィッド・ハッセルホフ,バーナード・ウォレル,ジェイムズ・ガン,タイラー・ベイツ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/05/12
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最後にこの映画を好きな方にお勧めしたい作品を紹介して終わります。
・GotG
・SWシリーズ
・ギャラクシークエスト