アノ映画日和

年間500本以上鑑賞、あらゆるジャンルの映画をイラスト付きで紹介

「ジョンウィック:チャプター2」感想 殺しは続くよどこまでも

 

犬を殺した奴は許さない
あの5代将軍ジョン綱吉ウィックが帰って来ました。
前作で僕達を魅了した、銃と格闘技の融合技"ガン・フー"に加え"カー・フー" "ナイ・フー"もひっさげて。

さらにパワーアップしたという新作に胸を躍らせ、いざ鑑賞なのである。

2017年/アメリカ
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌリーブス、ローレンスフィッシュバーン、ルビーローズ、コモン、リッカルドスカマルチョ、ほか
上映時間:122分
f:id:hagane-mk:20180113224721j:image72点

ざっくりあらすじ

伝説の殺し屋ジョンウィック
復讐の為復帰しマフィアを壊滅させた彼は再び平穏な生活に戻ろうとしていた。
しかしそんな彼の復帰を聞きつけた昔の仲間が再び彼を裏社会に戻そうとする。
話も聞かず一蹴するジョンであったが、マフィアの鉄の掟はそれを許さなかった。

 

紅に染まったこの俺を
慰める奴はもういない

物語は前作の5日後から始まります。
前作で新しいワンちゃんを見つけ平穏な生活からスタート
そう想像してましたが、冒頭いきなりアクションから始まります。

何をしてるのかと思いきや、盗まれた愛車マスタングがアブラム(前作で殺したマフィアのボスの弟)の自動車工場にあるということで取り返しに行くところでした。

ひと言「返して」と言えば良いのに単独乗り込み、マフィアの部下たちを殺していきます。

まだフガフガしてるんや
まだ殺し足りんのんや

そして念願のマスタング君と再会して乗り込んだと思いきや

おりゃー!どりゃー!

そのマスタングで殺す殺す

これがカー・フーとやらか...
せっかく取り戻したマスタングをボコボコにして何がしたいねん、こいつ...

さんざ殺した後スッキリしたのか武器を再び処理し、いよいよ隠居です。

が、そんな都合の良い話しが通じる訳ありません。
イタリアの犯罪組織カモッラの幹部サンティーノ・ダントニオさん、ご来客。

彼はかつてジョンが組織を抜ける為に協力しており、その際「誓印」を交わしている。
これは契約者は互いの依頼を1度だけ必ず叶えるべしというコンチネンタル(殺し屋組合)の絶対の掟の1つである。

兄弟の盃交わしたんやったらしゃあないでジョン…と思っていると
ジョンは「俺は引退したから帰れ」と話も聞きません。
しぶしぶ帰るサンティーノさんですが、諦めた訳ではなくバズーカーをジョンの家にぶっ放します。

愛犬と共になんとか逃げれましたが

お、俺と妻の思い出の家がぁ!!

お、これでまた復讐?と思いきや
コンチネンタルより
誓印交わして無視したら家燃やされても文句は言えんよ、お仕事お受けなさいとのお達しが。

しゃあない...1回だけやで

ジョン再び、復帰です

サンティーノさんの依頼は実の姉の暗殺

マフィア、カモッラ、ロシアン、チャイニーズマフィアなど世界中の犯罪組織で結成された主席連合12席の1席を任された姉を殺害し自分がその席に座るためです。

ジョンはその姉がいるローマへ
え?愛犬?コンチネンタルの受付に預けました。

f:id:hagane-mk:20180113180519j:image

仕事できる男 それが 彼女の好み
気合いれて 務めたのだが 忙しいわつまんないわ

ローマに着いたジョン、お仕事の前に準備です。
ここ今回の見どころですよ
ホテルコンチネンタルローマでまずはテイスティングを頼みます
これは銃を用意したいの隠語

世界中のありとあらゆる銃が取り揃えてあります。
そこで色々物色して大人買いするジョン。

最後のデザートは?
こちらのナイフはいかがでしょう?

こういうやり取りが中二心をくすぐります。

更にはスーツの仕立てです。
いちいちお洒落が必要か?と思いきや
ジャストサイズで動きやすいのは当然
特性の布地であつらえており、表地裏地共に弾丸を通さない暗殺者専用の防弾スーツ。
それを昼と夜用を1着ずつご購入

もちろんこれらの支払いは例の裏社会専用通貨コインで支払われます。

これこれこれこれ~

裏社会って実はこうなってるんです的あからさまなフィクションの世界がいちいち厨二心を刺激します。

そうです、キングスマン然りジョンウィック然り、こういう映画は小難しいことを考えず

脳みそのシワをツルツルにして観るのが楽しむコツです

さて、準備が済んだらお仕事お仕事。
通常なら厳重なガードをすり抜けて幹部の元に行くなんて不可能ですが
なんせジョンは伝説の殺し屋

あっさりとサンティーノの姉ジアナの目の前に現れます。

死神が死を届けに来たって訳ね...

ジョンを目にしたジアナは覚悟を決め無駄に逆らわずその命を捧げます。

はい、これにて任務完了

と思いきや、ジョンを殺そうとする輩があちらこちらから
ジアナの護衛が襲ってくるのは分かる...でもニューヨークに戻っても襲われるし数が多すぎやしないか?

はい、実はサンティーノさんジョンに賞金首をかけていました。
ジョンを殺すことで、姉を殺した復讐をはたした男になれる上、ジョンに自分が殺される心配もなくなるという訳。
その懸賞金

なんと700万ドル!!!
(そこはコインじゃなくてドルなんや...)

金に目をくらませた殺し屋が次々とジョンを襲います。
なんやニューヨーク市民はほとんど殺し屋かい!ってくらい襲ってきます。

皆さまお待たせ致しました。
ジョンウィック無双のはじまりです。

マシンガンのリズムだぜ
皆殺しのメロディだ 

ぶっちゃけストーリーなんてこの映画において二の次三の次ですよ。

リズムよく奏でられる

殺シノ調べ

これこそが今作の最大の見どころです。

僕、好きなんですよね~

ガン・フーにしてもナイ・フーにしても、1の動きが2に繋がって2の動きが3に繋がる連続性と実用性?
本当に実戦で使えるかどうかは分かりませんが、見た目めっちゃカッコ良いじゃないですか

投 即 絞

絞 即 刺 

即 撃

ガン・フー
ナイ・フー
ビビアン・フー(どさくさのオヤジギャグすまぬ)

とにかく絶え間なく続く

殺・殺・殺

にテンション上がりまくりな訳ですよ。

しかも今回はニューヨーク中の殺し屋が次から次へと襲ってくるのですから、殺され要員には事欠きません。
またその殺され要員たちが個性的な面々なのでそこもお楽しみの1つです。

もちろん、ジョンも負傷を免れませんが思いもよらぬ新たな組織の登場に救われます。
表の顔はホームレス、裏の顔は犯罪集団という都市伝説みたいな組織です。

彼等の助けもあり、追手を殺しながらついにサンティーノを追い詰めます。
しかし追い詰められたサンティーノさんはホテルコンチネンタルに逃げ込みます。
そう、皆さんお覚えですね

コンチネンタルで血を流すべからず

コンチネンタルの血の掟です。
殺し屋たちの唯一の平穏地帯で殺しはご法度

しかしジョンはサンティーノに銃口を向けます。
出来る訳ないとほくそ笑むサンティーノ
ヤメロ!と止めるコンチネンタルオーナーのウィンストン

バンッ!

即殺...

何でなん?ホテルから引きずりだす方法もあっただろうに...
セブンのブラピでももうちょっと我慢したで...

やっぱあれかな?思い出の家燃やされてムカついてたんかな?
導火線に火が着いたら爆発するしかない男だしなジョンは...

結果、ジョンはコンチネンタルから追放
頼れる場所も人も失くし懸賞金はかけられたまま。

名前のない愛犬と共に走り去るジョンの運命や如何に
パート3につづく...たぶん

 

くだらねえとつぶやいて 醒めたつらして歩く
いつの日か輝くだろう あふれる熱い涙

今作もムチャ設定を力ずくで最後まで押し切ったジョンウイック。
個人的には堪能させて貰ったんですが、どうやら映画通さん達にはすこぶる評判が悪いようです。
理由としては

・ストーリーがペラ過ぎる
・設定がアホ過ぎる
・キアヌのアクションがショボ過ぎる

てなことらしいです...

は?

これ観たってことは1観たんですよね?
1が好きな人は2も絶対好きだし
1が嫌いな人は2は観ないはずなんだけどな

1、2やってること基本同じの今作をわざわざ観て酷評するってそれ

もうアタリ屋ですやん

僕なんかアレですよ
悪い例えで申し訳ないけどAV観てるのと似た感覚ですよ
主演キアヌリーブスで本番バチバチやってくれてたからそれで満足みたいな。

アホな感想で申し訳ない
でも最初に言いましたよね

今作は脳みそのシワをツルッツルにして観るべきだって

今作みたいな映画ばっかだと困るけど
今作みたいなエンタメ映画もやっぱ必要。
だってなかったら寂しいもん。

教養ある栄養値の高い映画もいいけど、たまにはジャンクフードみたいな映画も楽しもうじゃありませんか。

それでも今作の様な映画で満足する奴はアホだというのなら

僕は映画通じゃなくてただのアホな映画好きでいいです

だからパート3をおもいっきり楽しみにしてます。
その時はまたバカな感想書きますんで、バカになって読んでください、よろしく。

f:id:hagane-mk:20210407231330j:image

追伸、ジョンはいったい何人殺したんだろう?と100人ぐらいまではカウントしてたんですが、あまりのハイペースに断念しました。
たぶん150人ぐらいは殺ってます。
次作では200越え? 

ジョン・ウィック:チャプター2 [Blu-ray]

ジョン・ウィック:チャプター2 [Blu-ray]

 

最後にこの映画が好きな方にお勧めしたい作品を紹介して終わります。
・ジョンウィック
・アウトロー
・ウォンテッド