今1番旬な俳優は?
最も演技の上手い俳優は?
思い浮かぶ俳優が多すぎてなかなか回答に困る質問だ。
しかし、ザ・ハリウッドスターといえば?なら即答できる
トムクルーズだ!
異論は認めない。
彼は僕がガキの頃からスーパースターで、今も尚スーパースターだ。
普段映画を観ない人でもトムクルーズを知らない人はいないだろう。
当然彼の主演作で大好きな作品は沢山ある。
そのうちの1本「アウトロー」の続編がただ今絶賛公開中である。
それで慌ててこのブログを書いている次第である。
2012/アメリカ
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トムクルーズ、ロザムンドパイク、ロバートデュヴァル、リチャードジェンキンス、ほか
上映時間:130分
80点
ざっくりあらすじ
ある晴天の日、1人の男がいた。
その男が覗くライフルのスコープは対岸にあるPNCパークを映していた。
いつもと変わらぬ風景いつもと変わらぬ日常。
その、のどかな晴天の日は一瞬にして壊される。
その男が放った凶弾は5人の死体をつくりだした。
現場に残された遺留品から容疑者はすぐに浮かび上がった。
男の名はジェームズ・バー
あっさりと捕まった男のニュースに、この事件は一件落着...誰もがそう思った。
しかし男は刑事に1枚のメモを渡し沈黙を続けた。
「ジャック・リーチャーを呼べ」
メモにはそう書かれていた…
最高だぜ たまんないだぜ しびれるだぜ
まったくシルブプレ WAO!
ざっくりあらすじに書いた内容、これは上映開始からわずか10分程のあらすじです。
いつか書いた様に映画におけるツカミとはオチと同じくらい大事です。
ツカミによってその映画の世界観やペースを表現する。
映画の説明書みたいなもんです。
(あえて裏切る手法もあるが)
この映画のツカミ凄くないですか?
この10分間の出来事で1本の映画が創れますよ。
事件が起こり、刑事が遺留品を手掛かりに犯人を追い詰める。
猟奇的なこの事件の犯人はいったいどんな悪魔なんだ!?
十分興味のそそられる内容です。
そしてまたその映像が秀逸なんですよ。
男が覗くスコープから映る公園、ベンチに座る男性、通勤中の女性、子供を抱いた母親…
ターゲットを探すように次々と人物を映す。
誰だ?犯人は誰を殺すつもりなんだ?緊張感が走ります。
で、次々と撃たれる銃弾。
無差別殺人によって地獄絵図と化す公園。
うぅ~寒気がしますね。
そうかこの犯人を捜す映画なんだな...その推測は次の場面ですぐ裏切られる。
狙撃手ジェームズ・バーが捕まって尋問。
で、例のメモ...ジャック・リーチャーを呼べ
なるほどな、そのジャック・リーチャーを探す映画か。
すると次の場面でトムクルーズが現れる。
ジャック・リーチャーが自分から来た...
もう!いったいどんな映画なんだよ!
僕は怒りながら喜んだ。
こんな秀逸なツカミはなかなかねえぞ。
注)某有名芸能人ではなくただの派手なオッサンを描いたものです。
タガタメダ タガタメダ タガタメ タタカッタ
この映画のタイトル「アウトロー」は皆さんご存知の様に日本でつけられた邦題であり原作小説のタイトルでもあります。
アメリカでのタイトルは「Jack Reacher」主人公の名前です。
魅力的な主人公でその人物を中心に物語が展開するなら主人公の名前こそタイトルにふさわしい。
「レオン」「フォレストガンプ」「セルピコ」「天」「アカギ」「カイジ」…
あ、後半福本伸行の漫画になってましたね、すみません。
それでですね、日本では名前を冠にして貰えなかったこの作品、続編ではしっかり
「ジャック・リーチャーNEVER GO BACK」となっています。
そう、タイトルにするに十分魅力的な主人公なのです。
もし邦題がアウトロー2だったなら
お前は96時間のミスをまだ反省してないのか!
と配給会社にタイトル変更の嘆願書を出すところでした。
ひと手間が省けて本当に良かった。
では、そのジャック・リーチャーとは如何なる人物か、未見の方の為に少しだけ紹介しましょう。
運転免許取得歴なし、住所の登録歴なし、クレジットカード、携帯電話、eメール全て登録なし。
元陸軍兵で殺人、尋問、捜査のエキスパート
イラク、アフガニスタン、バルカン半島、各戦場で数々の受賞歴を持つ英雄。
が、その後、突如除隊し行方をくらます。
何度か年金の引き落としをしていることから生存は確認。
ジャック・リーチャーという名は本名だがその存在はゴースト。
彼自身から現れなければ警察は彼を見つける事すら出来なかったでしょう。
ではなぜ彼は現れたのか?
それは容疑者ジェームズ・バーとの過去の繋がりにあります。
ジェームズはイラクで監視、狙撃手として配備されていた。
2年間彼はライフルのスコープから人々を監視していた。
しかし、2年の間一度として狙撃の命は下されなかった。
ジャック曰くジェームズは人を殺す為に軍に入った様な男。
そんな男が2年もの間、狙撃の監視だけしていたらどうなるか。
彼は人を撃ち殺したいという衝動から4人のイラク人を殺害。
それを捜査、尋問したのがジャックだったのです。
ジャックの尋問によりジェームズは自白するが、殺した4人がたまたま重罪人であった為、戦争障害として処理され解放。
ジャックはジェームズに次また問題を起せばまた俺は現れる...そう言い残した。
だから今回現れたのです。
おお...正義の使者、カ、カッコいい!
しかし肝心のジェームズは護送中に暴行を受け昏睡状態、尋問は出来ず弁護士と手を組み事件を調べる事に。
誰の命を受けた訳でもなく、自身の意思で彼に罪があれば処罰を執行し、なければ釈放する腹積もりでした。
彼は法の外の人間、証拠や状況は関係ない。
彼自身が感じる正義か悪かが全てだったのです。
て、え...?あ、はい危険思想の持主ですね。
これ物語の展開がジェームズの無罪を証明する流れになっただけで、法関係なしで自ら裁くって
考え方はデスノートの夜神月と同じですからね!
OUT(外れる)LAW(法律)=無法者か...なるほど、邦題もそんなに的外れじゃなかったです。
まぁ、カッコいいと思った僕はさしずめキラ信者ですかね。
I'm a Super Star
I'm a Super Stat
誰もがみんな噛みしめている
ここからはなぜ5人もの人間が殺されなければならなかったのか?
誰がジェームズ・バーに罪を擦り付けたのか?
黒幕(悪)は武力をもって葬らねければならない!
しかし敵は敵でジャックを脅威と感じ命を狙います。
双方で命の狙いあい。
もうサスペンス+アクションのハラハラ展開です。
といってもジャックは殺しのエキスパートですからね。
どんな刺客も返り討ちだし、敵本陣に乗り込みますし
The Tom Cruise Show!&トムクルーズ無双!
まぁ、でもそれが絵になるんです。
カーアクションも銃撃戦も肉弾戦もありで、さすがサービス精神旺盛のトムクルーズ。
なんか並盛頼んだのに大盛りで出してくる定食屋のごとく、俺の映画観に来てくれたからにはとりあえず腹いっぱいにして帰すぞっていうね
大将の意気込みが感じられます。
味はともかくとしてトムクルーズ映画を観た後は映画を観たぞぉ!という満足感が残りません?
それが、それこそが
トムクルーズ☆ザ・ハリウッドスター
たる所以です。
今作に関しては味良し量良しで大満足なんですが、1点だけ不満があります。
それは敵役の今一つ迫力に欠けてた感です。
まぁラスボスは悪どく生きて来た老害感があったので良しとしましょう。
しかし、トムと肉弾戦を張る相手がねぇ...向かい合った瞬間にこりゃダメだ...てね。
いやトムクルーズが勝つのは分かってるんですよ。
分ってるんですけど、こいつはヤバいぞ感は欲しいじゃないですか?
ダイ・ハード2のスチュアート大佐みたいな。
大丈夫?勝てる?勝てるか...おお!勝ったぁ!みたいな。
まぁ今作はサスペンス6:アクション4ぐらいの割合ですからそこまで望むのは酷かもしれません。
でも現在公開中の続編にはその辺を期待したいですね。
もしそうなってなかったらタイトルを「アウトロー/ラスト・デイ」に変更嘆願書でも出しましょうかね。
追伸、それにしても弁護士役のロザムンド・パイクが年の割におっぱい強調しててお色気ムンムンじゃなかった?
何なん?アメリカの弁護士はおっぱい勝負なん?
最後にこの映画が好きな方にお勧めしたい作品を紹介して終わります。
・コラテラル
・M:I:Ⅲ
・ローグ・ネイション