今さらな話しになりますが昨年2015年は映画好きにとってほんと凄い年でしたね。
超がつくビッグタイトルの続編や大作映画が次々と公開されました。
普段映画館へ足を運ばない人をも動かす映画ばかりでした
そんな傑作揃いの中プリデスティネーションを観ました。
あ、今年の1位は決まった!そう思いました。
セッションを観ました。
あ、2位まで決まってしまった!そう思いました。両作オールタイムベスト級に面白くそれ以上はあり得ないと思いました。
キングスマンを観ました...1位はこいつでした。
2015/イギリス
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリンファース、サミュエルLジャクソン、マークストロング、タロンエガートン、マイケルケイン、ほか
上映時間:129分
※R-15
95点
ざっくりあらすじ
ロンドンにある高級紳士服店「キングスマン」実はそれは表の顔であり裏の顔は屈指のエリートスパイ集団だった。ハリーもそのひとり。ある任務を遂行中仲間が身を呈し自分を守り死んだ。それから時が経ったある日1人のエリートスパイが何者かに殺される。スパイ補充の任務を受けたハリーが向かったのはかつて自分を守り死んだ彼の息子エグジーのもと。プータローの不良に成り下がっていたエグジーをスカウトしスパイの座をかけた過酷な試練に立ち向かわせる。その一方でハリーは仲間を殺した犯人を追う。追った先には世界的人類滅亡を企てるヴァレンタインが。エグジーはスパイとなれるのか?キングスマンは人類の危機を救えるのか?
誰にも負けたくない 僕は止まらない
開始5分、もうおもしろい
そこからおもしろさは加速していく
ちょ、ちょっと待て!
そんなペース最後までもつわけがない
息切れするに決まってる。
しかしおもしろさは加速し続ける...エンドロールまで
ペース配分なんて関係あるかい!と頭突きをかましてくる。そう、この映画はまるで本宮ひろし漫画の主人公のようなのだ。
アホのようにどストレート
これおもしろいでしょ?これカッコイイでしょ?を出し惜しみせず次から次へと出してきます。
そうなると刺激慣れしてかえってつまらなくなりそうですがそうならず129分ずっとおもしろい。
それはおもしろい、カッコイイのパターンが複数用意されているから
幽遊白書の妖狐蔵馬の名言
切り札は先に見せるな、見せるならさらに奥の手を持て
これですね。
普通映画にはキラーシーンと呼ばれる予告などで見せる見せ場をいくつか用意します
この映画はそのキラーシーンの数が半端なく多いのです。
まさに奥の手、いや奥の奥のさらに奥まで持ってる映画なんです。
あ、ここから先内容に所どころふれてきますので未見の方はここでSTOP!
残酷な天使のテーゼ
この映画の見せ方のひとつに残酷性をポップに魅せるというのがあります。
まず冒頭エリートスパイが悪の組織のNo.2に真っ二つに切られます
あり得ないくらい綺麗に体が半分に切れます。
本来グロシーンですがあまりの切れ味の鋭さにグロよりもインパクトが優先します。
そしてこのシーンを最初に見せることでこれはこうゆう映画ですよと宣言しています。
次に持ってくるのがスパイのカッコ良さ。
エグジーに絡むチンピラをハリーが身体能力とスパイ道具を使って撃退する酒場のシーン
普通こういうのは序盤ではなく中盤からラストに使うところですがこの映画は挨拶がわりに見せます。
そしてエグジーのスパイ訓練及びテストのくだり。
後に主人公となるエグジーの人間性を見せてるのですが鑑賞者にはスパイになるにはこんな試練があるんですよというおもしろの角度から見せてるので説明臭ささが一切ありません。
で、僕の最も好きなハリーの教会大虐殺シーン。
ここは敵の人間の持つ怒りを増幅させ凶暴にする機械の恐ろしさを見せるのですが
これまで紳士のイメージを植え付けられてきたハリーがあの行為をとるのでより恐さが引き立ちます。
そして虐殺のグロさはエゲツナイくらい見せているのに倍速、スロー、ストップモーションで動きに緩急をつけそれにあった音楽をのせる、ハッキリ言って僕はカッコイイ!と見とれてしまいました。
まさに残酷性をポップに魅せる!が表現されています。
少年よ神話になれ
残念ながらハリーとは先ほどのシーンでおさらばしましたのでここからはエグジー君に主役交代です。
正直ここからは期待薄だなと思いましたがさすが奥の手はまだ残してましたね。
敵のアジトに侵入したエグジーは敵に取り囲まれ絶対絶命のピンチに陥りますが
ここで敵が仲間からの情報漏れ予防のために頭に埋め込んでいた爆破装置を利用します。
もう頭があぼーん!あぼーん!と吹っ飛ぶのですが逆にここはカラフルにポップに爆破を見せます。
皮肉だね悪党の血の方がきれいな花が咲く
また、蔵馬のセリフが頭に浮かびます。
さんざんグロを見せられていたのが前フリとして効いていて笑えると共に爽快です
最後はハリーの弟子エグジーと義足の殺し屋ガゼルNo.2同士の決闘です。
またまた幽遊白書の妖狐蔵馬の名言ですが
組織のカギは副将が握る
まさにそのとおり!
エグジーがこの映画において正義のNo.2
ガゼルが悪のNo.2として魅力的だったからこそこの映画はおもしろいのです。
このように何段階にも味の変わるまるでトリコの虹の実のような映画です。
当然僕の映画フルコースのひとつに選ばれました。
とうことで長文でだらだらとキングスマンについて語ってきたわけですが
少しでもこの素晴らしき傑作の魅力が伝われば幸いです。
また今回は漫画の例えが多くわけがわからなかった人すみません
それでも最後まで読んでくれた人ありがとう。
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最後にこの映画を好きな人にお勧めの映画を紹介して終わります。
・キックアス
・ジョン・ウィック
・カジノロワイヤル