誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに観たい「アノ映画日和」記念回隠れた傑作シリーズのお時間がやってまいりました。
今回の記念は有難いことに読者様が300名となりました。
これは嬉しい!
これからも読みたいなという方が増えるというのは、ブログのどんな数字よりも嬉しいです。
有難うございます。
この調子で400、500、600、そのうち1000人とか...すいません調子こきました。
さて今回のランキングは心霊、悪霊、呪い系ホラーです。
前回の人間怖い系も恐ろしいですが、幽霊もやっぱり怖い。
そして毎度お馴染みの隠れたシリーズですから、リング、呪怨、エクソシストなどメジャー作品は紹介しません。
あまり知られていないけどTSUTAYAの棚にひっそりしのぶホラー映画を紹介するつもりです。
題して
映画好きさんも見逃しがちな隠れた傑作 心霊、悪霊、呪い系ホラー映画ランキングBest10!
どうぞ最後までお付き合い下さい。
では早速ランキングの発表です。
第10位
屍憶
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2017/03/03
- メディア: DVD
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赤い封筒を拾いし者、死者と結ばれることとなる...
冥婚をテーマとした日本×台湾合作ホラー。
悲しいストーリーと恐ろしい映像、両国ホラーの得意を活かした見事な融合。
別々に映される2人の主人公が重なる時、謎は解き明かされ恐怖が押しよせる。
そして記憶に残るのは美しいまでの深紅。
鑑賞後、あなたの心の秤は恐怖と悲哀どちらに傾くでしょうか?
ちなみに僕は6:4で恐怖でした...
第9位
エコーズ
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: DVD
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聞こえはじめたその叫びに男は憑りつかれる
あるきっかけから霊と断片的な接触能力を身に付けた男とその家族の物語。
どこからか聞こえて来るその叫びは何かを伝えようとしている。
叫びの元、意味を探る男の奇行に家族は困惑する。
家族が制止しても叫びは男を止めさせない。
そしてやが分かるその真実とは?
観れば分かるが鑑賞後抱く感想は
「礼ぐらい言うていかんかい!」
である。
第8位
キャビン
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2015/06/02
- メディア: Blu-ray
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へ~~そういう仕組みになってたんだ~
ホラー耐性のない人にとっては怖い映画。
ホラー耐性のある人にとっては爆笑映画。
なんとも奇妙な映画である。
心霊や呪いやモンスターの仕組みってそうなってたんだぁ...というホラーあるあるを見事に活かした怪作。
終盤のカオス光景と
「お前が出てくんのかい!」
は必見です。
第7位
テイキング・オブ・デボラローガン
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: DVD
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とにかくババアが怖え~んじゃ!
先に謝ります、ごめんなさい。
本当は何の前情報もなく観た方が絶対面白い映画。
このランキングに出したらそっち系かってなっちゃいますよね。
でも、それがわかった上で観ても絶対面白いから!
放っておいたらスルーされちゃうから!
アルツハイマーを患った老婆を抱えた家族を取材に来たドキュメンタリー取材班。
日々エスカレートしていく老婆の奇行。
これは...本当にアルツハイマーなのか...?
疑い出した時にはもう遅かった。
トラウマ級のヒャッ!なシーンがあります。
どうぞ救心を用意してご鑑賞下さい。
第6位
回路
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2007/07/27
- メディア: DVD
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決して開けてはいけません...赤いテープで囲われたドアだけは
僕の敬愛する黒沢清監督作品からも1作紹介。
これはねぇ、いろんな怖さが詰まってますよ。
突発的な恐さ、じっくり魅せる怖さ、そして訳の分からない怖さ。
周りの親しい人達が黒い影を残して次々と消えていく。
調べていくうちに、それは赤いテープで囲まれたドアを誰かが開けた事から始まったのだとわかる。
そしてそれは親しい者達だけでなく、街の人々を次々と消していった。
壊されていく日常...この世界はどうなっていくのか。
最後まで観ても???な事だらけなんだけど、それを帳消しにする程の映像が記憶に残ります。
襲って来る影の動きと例のあのシーンの怖さったら…もう
やっぱねぇ、天才なんですよ、黒沢清は!
第5位
アイズ
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2015/12/02
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アイドル映画と思ってスルーしてたら損しますよ
乃木坂46の伊藤万里華ちゃん主演てことでね、どうせアイドル映画だろ?
と思って観たらこれが良く出来たホラーでして。
変な目で見てごめんなさい。
原作があのリングの鈴木光司なのね、そりゃ面白いはずだ。
ある日表札に見つけた、何者かによって残されたアルファベット「F」の文字。
意味のないイタズラと思えた文字は、連日違う文字が残されるようになる。
同時期に事故、自殺、行方不明と周りの人々が消えていく。
表札のマーキングとこれらは関係があるのか?
そしてそれは誰が?
何の目的で?
その文字の意味と真実を知った時、あなたは誰も信じれらなくなる。
ちょっと順位上過ぎるかな?いや舐めてた分の謝罪も込めてこの位置で。
第4位
4人の食卓
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2004/11/26
- メディア: DVD
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同じカルテットでも韓国のカルテットはチト怖い
韓国映画の怖いと言えば人間が怖い映画のイメージがありませんか?
いやいやいや、韓国は幽霊系もいけるんですよ。
結婚を間近に控えた男、彼は幼少期の記憶がなかった。
ある日、地下鉄で幼い姉妹の毒殺死体を見つける。
それをきっかけに結婚の為に用意した新居の食卓に霊が座り出し...
彼は霊が見え過去を見通せる力のある女性に助けを求めるが、亡くした記憶がまた新たな謎と恐怖を呼ぶ事となる...
これは映像の怖さもさることながら深層心理に訴えかける怖さがくるんですよ。
じわじわ...じわじわ...とね。
いよいよTOP3の発表...ですが、その前に恒例の惜しくも圏外になった作品。
これはメジャーかな?で外した作品をいくつか紹介しようのコーナーです。
・貞子vs伽椰子
どうせ色もんだろ?
そう思ってたらしっかりと脚本が練られた良作でした。
同じ感覚でスルーしてる方、これ面白いですよ。
詳しくは過去記事を御覧下さい。
・インシディアス
新しいホラーとオーソドックスなホラーの見事な掛け合わせ。
恐怖映像は単なる垂れ流しではなく、しっかり創り込まれた物語を効果的に演出する為のもの。
物語で前のめりさせておいて映像でのけ反らせる。
いや、参りました。
ジェームズワンは今最も面白いホラー脚本書く人物の1人ですね。
・残穢
災いの元を辿って行くというストーリー展開が鑑賞者を少しずつ少しずつ奥に引きずり込み、気が付けば帰れない場所にいた...的な怖さ。
奇をてらうことなく真っ直ぐJホラーに挑んだ久しぶりのJホラーらしいJホラー。
それにしてもこれ音が怖いんだよな
ざざ...ざざ...てさ。
・道化死てるぜ!
タイトルから分かる通りB級まっしぐらな映画です。
誕生日パーティーに招かれた職業ピエロ。
子どもたちにバカにされたあげくイタズラにより事故で死んでしまう。
6年後...ピエロは殺人ピエロとして蘇り高校生となった子供たちを襲う。
グロ描写にオリジナリティがあるしテンポも良い!なかなかだよこれ。
・女優霊
心霊系ホラーと言えばこの作品の名前があがりますよね。
確かにそれだけの怖さはあります。
おしっこもチビリます。
でも、もうこれは紹介されすぎだから内容説明は要らないでしょう。
はい、傑作心霊映画です。
・戦慄怪奇ファイルコワすぎシリーズ
白石晃士のライフワーク的作品。
ディレクターの工藤とアシスタントの市川、カメラマンの田代(白石監督)の取材スタッフが様々なオカルト、都市伝説をカメラにおさめる。
名前ぐらいは聞いた事があるでしょうか?
未見者は第1作「口裂け女捕獲作戦」と第4作「真相!トイレの花子さん」だけでも観て!
絶対面白いから!
どうでも良いけど回を重ねるごとに市川ちゃんがどんどん可愛くなってくよね。
・リング(TVドラマ高橋克典主演完全版)
リングは映画でブレイクしたが1番怖くて面白いのは絶対初代TVドラマバージョン。
貞子が両性具有という大事なエピソードをしっかり描かれ物語が重厚。
そして呪いのビデオの怖さが正に呪いと呼ぶに相応しい怖さ。
残念ながらDVD化しておらずVHSしかない。
そこはビデオにこだわらず早くDVD化プリーズ!
まだまだ紹介したい作品があるんだけどなぁ、ウーマンインブラック、ポゼッション、ライトオフ、ミラーズ、スケルトンキーとか、でもそろそろランキングに戻りましょう。
ではTOP3の発表です。
第3位
フッテージ
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2014/10/02
- メディア: DVD
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悪霊映画なのに悪霊だけが邪魔な傑作
これ最高に面白いし怖いんだけど悪霊がいらないんだよね...
でも悪霊ないと物語が成立しないし、
でも怖いのは悪霊じゃないし、
凄くもどかしい気持ち。
作家家族が執筆のために、一家心中の曰く付き物件に引越ししてくる。
そこで見つけた8㎜フィルムには真実が映されていた。
作家は好奇心と執筆の為、事件に深入りするが...
次々見つかる8mmの映像が
怖い!怖い!怖い!
ザラザラした映像がより恐怖をあおります。
メッチャお勧めしたいけど...やっぱ悪霊が邪魔なんだよなぁ。
でも怖面白いんです。
第2位
カルト
- 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント
- 発売日: 2013/10/02
- メディア: DVD
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白石作品未体験者はまずこれから観ることをお勧めします!
また白石作品!
おまえ白石のまわしもんか?と言われそうですね。
いやいや、苦手な作品も多いしどっちかっていうとアンチですよアンチ。
でも面白いものは面白い!
特に今作はムチャクチャ面白い!
あびる優があびる優役で出演。
岩佐真悠子が岩佐真悠子役で出演。
彼女たちが番組の為に除霊現場に向かうが、それは決して人間が立ち入ってはいけない恐怖の領域だった...
メインカメラマンと定点カメラが映す恐怖映像の数々は、呪いの恐ろしさをリアルに映し出す。
かと思えば、ネオとかいうホストちっくで何の宗教観もないけど特別な力を持った男が除霊に来たり。
フィクションとリアルの面白さの配合が抜群に上手い!
怖いんだけどどこか笑えてやっぱり怖い!
モキュメンタリーに鑑賞者が何を求めてるか良くわかってる!
脚本が素晴らしく白石作品の中でも最も続編が切望される今作。
いやぁ、あれはあれで終わりがいいんじゃないかな?
変にスケール大きくして描かれたら今作の面白さが死ぬ気がする。
ていうかあの終わり方が最高じゃない?
少年ジャンプかよ!て終わり方が(笑)
そして栄光の第1位は
第1位
1408号室
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2012/03/23
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その怖さ、まばたきさえも許さない
所詮日本とアメリカでは心霊の文化が違うからさ、怖さが伝わらないっていうか怖さの質が...質が...
え?何これ?怖い!
で、メチャクチャ面白れー!
霊を信じないホラー作家が曰く付きのホテル1408号室に体験取材のため宿泊。
イタズラ程度で始まった霊現象はエスカレートしていき、作家の精神は次第に...という感じのストーリー。
この映画の素晴らしさは、鑑賞者が置いてきぼりにならないよう丁寧に受け入れ態勢をしっかり創って観せていること。
理不尽な霊現象も少しずつエスカレートしていくので、気が付いた時にはあたかも1408号室が実際あるかのような錯覚におちいります。
話の持って行き方と世界観の創り方が秀逸すぎる!
これはホラーとしてもサスペンスとしても大傑作ですね。
ちなみに今作のエンディングなんですがオリジナルの終わり方も素晴らしいんですが、実はまだ...的な幻のエンディングバージョンがあるらしいんです。
ずっとその幻の1本を探してるんですがまだ...
ん?さっきから、これはメジャーじゃね?隠れてなくない?て声がガヤガヤうるさいな。
いつも1位は割かしメジャーかな?て作品を紹介してるでしょ!
許してよ!傑作なのは間違いないんだから。(開き直りです、ごめんなさい)
ということで、
映画好きさんも見逃しがちな隠れた傑作 心霊、悪霊、呪い系ホラー映画ランキングBest10!
いかがでしたでしょうか?
心霊番組を見た日には怖いからお風呂は明日の朝にしようというくらい恐がりな癖に怖い映画が大好き!そんな僕のランキング、お役に立ちそうでしょうか?
今回は比較的新しめの映画ばかりをチョイスしてみました。
古い70年代、80年代なんかにもコワ面白い映画は沢山あります。
需要と機会があれば、隠れた傑作クラシックホラーとでも題してランキングしてみたいです。
その為にもこれからも皆さんの作品選びの参考にして貰えるような記事が書けるよう頑張らねば。
どうか今後もアノ映画日和のご愛読と応援をよろしくお願いします。
では、また次回の記念回でお会いしましょう。
さよなら、さよなら、さよなら。