僕は恋愛映画があまり好きではない。
どうせ映画を観るなら非日常を体験したい。
恋愛などという誰でも経験するような日常をテーマにしたものが面白い訳がない。
せっかく外食するのにマックで済ますみたいな感覚だ。
そんな僕が例外的に面白いという恋愛映画、面白くない訳がない。
2009年/アメリカ
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョゼフ・ゴードン・レビット、ゾーイ・デシャネル、クロエ・グレース・モレッツほか
上映時間:96分
90点
ざっくりあらすじ
運命の恋を信じるおセンチ青年トムが運命なんて信じないリアリスト女サマーに一目ぼれ。
片思い、両想いの揺れ動きをトムの目線から描かれたラブストーリー
サスペンスなどによく使われる時間軸をバラバラに見せる演出を恋愛映画に用いているのが特徴のひとつ。
ロマンスの神様この人でしょうか
さて、この映画どうやら女受けが良いようである。
徹底した男目線で描かれたこの作品は女の嫌なところが良く目立つ。
フガフガ鼻息を荒げそうなもんだが...不思議だ
この映画を好きな人がよく話題にするのがパッピーシーン。
なるほど過剰なまでのハッピー演出。
女がいかにも憧れそうな演出だ。
で、代表的なのがIKEAデートね。家具コーナー、キッチンコーナー、寝室コーナーを夫婦コントさながら
イチャコライチャコラ。
キャー私もあんなデートがしたーいとなるのもよくわかる。
実際僕も少し憧れるが、たぶんコーナンかナフコで妥協してもらうだろう。
IKEA以外もとにかくハッピー時期のトムは実に可愛い。
なにせ運命の人に出逢えどんどん仲良くなってくのだから幸せで仕方がない。
もうトムが踊りだせば街のみんなも踊りだす。
トムが幸せそうなのでサマーも良い女に見えるってわけだ。
しかし僕がこの映画で大好きなのは失恋期
幸福期の演出が過剰な分だけその落差でいかに哀しいかがよく伝わる。
例えば部屋でパジャマのままベッドに横たわりテニスボールを意味なくもてあそぶシーン。
もうなーんもヤル気しねー死にてえーって感情が共感しまくり。
もうサマーがいなくなっただけでここまで荒むか?てぐらい荒むみきります。
実際男で失恋するとこうなっちゃう奴を何人か知ってるし僕もその1人です。
だからトムの気持ちは良くわかるしサマーをこのクソ女!とか思ったりします。
で、結局運命の恋なんてないのねで終わるかと思いきや、再開したサマーに運命の恋はあると教えられます。
ここで観た人全員が思うでしょう
そしてトムは1人また生きていく決意をしますがそこにまた運命の出会いが...
もう僕はこのラスト何度観ても号泣します。
泣く映画じゃないはずなのに・・・
てことでこの(500)日のサマーは僕の為に創られたような映画だけど
みんなも観ていいよ。
・エターナルサンシャイン
・ラブアゲイン
・マネキン