I LOVE MARVEL
I HATE MARVEL
僕の中にはマーベルを愛する気持ちと憎む気持ちが共存している。
キャプテンアメリカ、アイアンマン、GotG...マーベル映画それぞれは大好きなんです。
マーベルが描くヒーローそれぞれが魅力的で堪らなく好きです。
そしてまた、新たにヒーローが生まれました。
「ドクターストレンジ」
これまでのマーベルになかった、一癖も二癖もあるヒーローの登場です。
また好きになっちゃいました。
え?じゃあ何が憎いの...?
うん、それは後で書きます。
2017年/アメリカ
監督:スコット・デリクソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マッツミケルセン、ティルダスウィントン、レイチェルマクアダムス、ほか
上映時間:115分
80点
ざっくりあらすじ
天才外科医ドクターストレンジ(ベネディクトカンバーバッチ)は交通事故の後遺症により両手の機能を損なった。
生きる事と医者である事が同意のストレンジは全財産を投げうってでも両手を取り戻そうとする。
しかし現代医学は彼の手を蘇らせることは出来なかった。
そんな時に耳にした奇跡の話。
藁にも縋る想いで尋ねたその先にあったのは
ー魔法という世界だったー
何が起きても変じゃない
そんな時代さ覚悟は出来てる
キャスティングからもう反則ですよ!
よくカンバーバッチにヒーロー役オファーしたな。
あらゆる映画賞にノミネート、受賞してる俳優にヒーローしかも魔法使いってあなた?
で、よう受けたなカンバーバッチも!
その敵役で?悪の魔法使いが?マッツミケルセン?
オジ専女子が鼻血の出し過ぎで病院行きしますよ!
更には魔法使いの師範役に
ティルダ様!!!
僕を殺す気ですか?
コンスタンティンのガブリエル様で1回殺されかけたのに
またそんな神々しい役を…萌え死にます。
こんなのビーフorチキン?に
どっちも!ついでにポークも持って来い!みたいな事ですから…
それが嫌なところかって?
そんな訳ないじゃないですか、お腹パンパンでも食べますよ。
こういう無茶キャスティングは I LOVE MARVEL の部分です。
大雑把にこの映画を説明すると
ハリーポッター的な魔法使いの世界を
インセプションのような不思議映像で見せて
スターウォーズのような光と闇の概念をぶち込んだ映画です。
ヤレる事は何でもヤッたれのマーベル精神が実に良く出てます。
当然これも I LOVE MARVEL の領域です。
それでは、物語を追っていきましょう。
と、その前にオジ専女子の為にマッツのイラストを置いておきましょうかね。
あ、ネタバレが嫌な人は程よいところで読むの止めて下さいね。
時の扉たたいて
ここから今飛び出そう
ざっくりあらすじに書いた様に天才外科医が事故で神の両手を失う訳です。
で、傲慢な人間なんで金なら払うから治せ治せ攻撃で彼女にも八つ当たりする始末。
あなたも同じ医者だったんだから、無理なものは無理って分かるでしょ?
この人間が本当にヒーローになるのかね?
出だしから不安です。
で、金も底をつきかけ辿り着いたのがエンシェントワン(ティルダ様)のもとです。
その治す方法が魔法と聞いたとたん
バカにするな!こんな僻地まで来てこんなカルトに捕まるとは
て、あんたがお願いして連れて来て貰っておいて...
気持ちは分かるけど礼儀がないなこの人。
そんな信じようとしないストレンジにエンシェントワンは強引に真理を体で体験させます。
ハガ錬の真理の門を通った様に全てを知ったストレンジは
「弟子にして下さい!」
勝手な奴っちゃなぁ
こうしてストレンジの魔法使い修行の始まりです。
しかし突然魔法使いに目覚める訳でもなく、ちゃんと修行の結果身につけるとはマーベルヒーローらしからぬ順を追った感じで良いですね。
と、思ったらストレンジの魔法使いになるスピードが異常に速え!
過酷な修行の末とはいえ修行開始から数十分後には時を操る魔法に目覚めますからね。
ドラゴンボールで言えば3巻でスーパーサイヤ人です。
そのスーパーサイヤ人的魔法使いになったストレンジの前に現れるのが
マッツ演じるカエシリウス
かつてはエンシェントワンの下で修行を積んだ、言わば兄弟子です。
ところがダークサイドに魅せられ今は世界を破滅させようとする存在に。
エンシェントワン率いる正義の魔法使い vs カエシリウス率いる悪の魔法使い
ここから魔法のマントやら鏡の世界やらマーベルらしいド派手な魔法バトル演出がお楽しみ頂けます。
しかし悪の魔法使い優勢で、いよいよ世界ヤバいぞってことに。
そこでストレンジが取る行動が驚きモノで、
暗黒次元にひとっ跳びしてダークワールドの王ドルマムゥと話を付けに行きます
「ドルマムゥ、ちょっと話がある」
こんなんあれですよ。
新入社員の癖に営業さんにお前じゃ話ならんから社長出せみたいなことですよ。
当然、そんなひよっこドーマムゥさんの怒りを買って瞬殺です。
ところがストレンジは時の魔法が使えるので、時は巻き戻り
「ドルマムゥ、ちょっと話がある」
のところから。
また瞬殺されますが、
「ドルマムゥ、ちょっと話がある」
の繰り返し。
永遠ループです。
ドルマムゥも永遠に勝つことは出来ないぞと忠告しますが
永遠に負け続けることは出来ると返すストレンジ...
もう社長室に居座り続けるクレーマーです。
で、どうして欲しいねん?
と、根負けしたドルマムゥに
カエシリウスをクビにして地球案件から手を引け
で、勝利。
時の魔法で壊された街も元に戻してめでたしめでたし。
これねぇ、目的は正義ですけどやってる事は完全にヒールですよ。
対戦相手は変えるは、対決方法は勝手に決めるは。
ジャンケンでグーでもチョキでもなく頭突きで勝つ!みたいな。
最強過ぎますやん!
で、これだけ出来て手は治されへんって、
もう何が出来て何が出来ないのやら...?
て言うかもう手を治して医者に復活しなくても魔法使いの方が凄いから!
手術で人助けなくても魔法でいくらでも助けれるから!
どこでもドア手に入れたのに車欲しいみたいな...
映画としての秩序というか節度というか...ねぇ?
あ、こういうムチャなとこが嫌いなんだ?
いえいえこういうムチャがマーベルの良いとこです!
積み上げたものぶっ壊して
身に着けたもの取っ払って
そろそろ何が I HATE MARVEL なのか言わないといけませんね。
怖いなぁ...
国民的アイドルでもキャプテンアメリカを中傷したら炎上するぐらいだからなぁ...
コアなマーベルファンはここから先は読まないで下さい。
いやね、魔法修行中に言うんですよ
「アベンジャーズは物理的な脅威と戦い、我々は神秘的な脅威と戦ってる」
て...そして最後マイティ・ソーと話してるんですよ
「協力しよう!」
て...
何でアベンジャーズに繋げたがるん?
いや仮面ライダーとかウルトラマン大集合みたいなお祭りは好きなんですよ。
でもそれはある程度パワーバランスが揃ってるから成立してるとこがあるから。
神様も鉄男もドーピング男もアベンジャーズって、
更に時の魔法使いまで加わったら
もうアベンジャーズのパワーインフレが過ぎますよ。
そろそろバブルはじけるよ。
昔やった「ファミコンジャンプ」ってゲーム思い出すわぁ...
「アベンジャーズはお祭りでオリジナル本編とはまた別にお考え下さい」だったらいいけど、ガッツリ本編に影響しますやん?
キャプテンアメリカなんて、キャプテンアメリカを観てるのかアベンジャーズを観てるか分からん状態やもん。
もうそれやったらマーベルは全部同じ監督で撮ったら?
アベンジャーズでいじられて、はいお返しします、また借りますって監督困るやん。
スパイダーマンがひよっこ扱いとか耐えられないっす。
それぞれの世界観はそれぞれの作品で楽しませて下さい。
これが僕の I HATE MARVEL です。
いやいやそれがマーベルだから!
それが嫌やったらマーベル作品観なきゃいい!
そんな極論を...
ちょっとご飯のおかずに文句言ったら
「そんなん言うんやったらもう食べるな!」
って言ってたうちのオカンみたいですやん。
地球の未来だけじゃなくて、映画の未来も守って欲しいなぁ...
鼻フガしてる人のご機嫌取りの為に美しすぎるティルダ様のイラスト置いとこ。
追伸、ドクターストレンジの恋人役をレイチェルマクアダムスがやってるんですけど
「きみがぼくを見つけた日」「ミッドナイト・イン・パリ」「アバウトタイム」で「ドクターストレンジ」
時を操る男の恋人役はレイチェルマクアダムスって決まってるん?
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最後にこの映画を好きな方にお勧めしたい 作品を紹介して終わります。
・マイティ・ソー
・インセプション
・ファンタスティックビースト