アノ映画日和

年間500本以上鑑賞、あらゆるジャンルの映画をイラスト付きで紹介

隠れた傑作 胸糞悪い映画ランキング

 

記念回はランキングでお馴染みのアノ映画日和でございます。

今回の記念は読者様登録700名記念。

パチパチパチパチ

いつもご愛読頂いてる皆さま本当に有難うございます。

そんな皆様に何か面白いランキングでお返しがしたい。
それにはどんなランキングが最適だろう?
考えました。

この猛暑も吹き飛ばす爽やかな夏映画ランキング!

はどうか?
う~~ん、当たり前すぎて面白くない。
で、ひねくれ者の僕らしく

猛暑に体力を奪われている中、追い打ちで精神まで削るランキングをプレゼントさせて頂くことにしました。

ジメッとした夏の不快指数を更に高める

胸糞悪い映画ランキング!

これで行きましょう!

と言ってもミスト、セブン、ダンサーインザダーク、ファニーゲームなどメジャー作品は並びません。

当ブログお馴染みの隠れた傑作シリーズでいかせて頂きます。

題して

映画好きさんも見逃しがちな隠れた傑作胸糞映画ランキングBest.10!

どうぞ最後までお付き合いください

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では早速はじめましょう

 

第10位
宇宙人王さんとの遭遇 

SFでまさかの胸糞

イタリアで1体の宇宙人が秘密警察により捕獲される。
その宇宙人は自らを「王」ワンと名乗りなぜか中国語を話す。
秘密警察は通訳として中国語翻訳家のガイアを雇い尋問を始める。

地球に来た目的は何だ?
仲間はどこにいる?
侵略開始はいつ、どのようにするつもりだ?

紳士的に友好目的を告げる王を秘密警察は一切信じない。

本当の事を話せ!

次第に尋問は拷問へと変わっていく...

胸糞悪~
人は大義名分さえあればこれ程残酷になれるものなのか?
対人間でなければ何をしても良いのか?

鑑賞者の僕達を代弁する様に通訳のガイアが制止しようとします。

頑張れガイア!王さんを守れ!人権が...て、え?...嘘?...やめ...

衝撃の展開とラストにあなたの心は壊される



第9位
子宮に沈める

ありふれたニュース、その真相

映画として面白いかどうかは疑問です。
しかしリアリティと胸糞悪さで言えば

トップレベル!間違いありません。

大阪2児餓死事件をもとにした実話映画。

親に放置された幼い子どもが延々と映されます。
BGMもなく飢えと孤独に苦しむ子どもの映像が坦々と流れます。

映画としては退屈と感じるかもしれません。
しかし誰ひとりとして目を背ける事は出来ないはずです。

僕達はワイドショーなどで無責任な親が起こす悲しい事件がある事は知っていても

その時の子どもの心境、状況は知らないのだから。

この映画はそれを映しているのです!

そして母親が帰って来ます。
そこではじめて

「子宮に沈める」

このタイトルの意味を知るのです...

Too sad common news.



第8位
チェインド
 

僕を育てたのは母を殺した男でした 

少年は目の前で母親を殺されます。
次は自分の番...
ところが殺人鬼は何の気まぐれか少年を連れ帰り共に暮らし始めます。

鎖に繋いで

男は少年の前で女性を襲い殺害します。
そして少年に死体の始末をさせます。

連日

なんとも胸糞悪いのは、この殺人鬼はこれを教育と言い父親ヅラするところです。

母親を殺しといて!

やがて少年は青年に成長します。
すると親父気取りが

「そろそろ殺人を教えてやろう」

て言いだすから最悪。
そこから怒涛の胸糞展開が繰り広げられます。

ヤバそうっすか?

いやいや、これは胸糞ではありますが、
実はストーリーはエンタメしてるので結構観やすいです。
胸糞入門編として最適かと

胸糞嫌いな方、どうぞこちらの世界へ



第7位
グロテスク  

悪趣味と胸糞の追求 

白石晃士監督は本当に胸糞悪い(褒めています)
白石晃士は胸糞の天才(もちろん褒めてます)
さて、その内容は

キ〇ガイ医師がカップルを襲撃、監禁。
男女それぞれにありとあらゆる拷問を与えます。
男の目的は

「真実の愛で感動したい」

はぁ?

男は言います。

「愛する人を守りたければ自分が痛みに耐え続けろ」

つまり自分が痛め続けられている間は相手は安全だと
愛があるなら痛みに耐え続けれるはずだと

ここから繰り広げられる拷問が

まぁ、残酷。

ウェッとなります。

あまりに残酷な為、海外では一部編集されて上映されました。

それほど?
はい、それほどです。
救いは1mmもありません。

覚悟のない方は絶対観ないで下さい!

覚悟のある方は...やっぱ観ないで下さい...



第6位
網に囚われた男
 

北も南もクソッタレ劇場

北の漁師が事故で国境を越えてしまいます。
辿り着いた南ではスパイ容疑をかけられ拷問。
脱北しろと強要。
でも彼には北に愛する妻子がいます。
拒む彼にまたまた拷問。

「ただ俺は普通に生きたいだけなんだ...」
「俺を北に帰してくれ...」

北は北で男を返せと主張。
男は両国の政治に翻弄される。
そしてなんとか帰った男を待ち受けていたのは...

韓国映画ではお国柄、南北問題がよく描かれます。
ただ北を悪と描くものがほとんど。
そこを鬼才キムギドクは声をあげます。

北だけじゃねぇ!南もクソだ!

僕には真実は分からないが

男が流した涙の重さは、ただのフィクションじゃないと言っている

そんな気がしました。

 

 

第5位
マザー !

宗教映画としてより胸糞映画として秀

この映画は考察好きさんによく語られています。
やれキリスト教の旧約聖書がどうたら新約聖書がどうたら
そこに出てくる うんちゃらがなんたらのメタファーで…て、

うるせぇ!

確かにそういう映画だしその手の教養がある方が深く観れるのかもしんねぇけど

うるせぇ!

僕はね、ジェニファーローレンスが大好き。
で、その彼女の家に訳の分からん連中が次から次へと入り込んできて居座る。
夫はクソの役にも立たない。
で、家は破壊されるは、ジェニファーがボコられるは、お腹の子どもが...とか

そういう不条理な胸糞が堪らなく好き!
美しい人が理不尽に汚されるのが好き!

特定の宗教の知識がないと楽しめない
そんな間口の狭い映画ではないです。
僕みたいな胸糞映画好きにとってはそんなものは不純物です。

とにかく魔少年BTの最終回みたいな感じがグゥ面白いので、
そういうのが好きな人は観て

あとジェニファーぽろりもあるよ(小声)



第4位
バイオレンス・レイク 

THE MUNAKUSO 

DQNなガキどもが幸せマンキンリア充カップルを襲う。
そう言うと胸糞良い映画かと思われそうですが(思わない?あ、そ)
リア充嫌いの僕でも

クソガキ爆ぜろ!

てなるぐらい胸糞悪いです。

美しい湖畔でバカンスを楽しんでいた2人
そのすぐそばで大音量でラジカセを鳴らすガキども
それにちょっと注意をしたことが地獄のはじまり
逆恨みしたガキどもは、悪戯を開始
次第にそれはエスカレートし狂気が暴走する...

殺される前に殺すしかない

リア充カップル vs DQNガキ軍団

生死をかけた胸糞バトルが今はじまる

 


いよいよTOP3の発表...その前にいつもの惜しくも圏外となった作品
これはメジャーだよな?隠れてないよな?で外した作品を何作か紹介しますのコーナーです。 

ハングリーハーツ 

愛情転じて糞となす

運命に導かれ出会い結ばれたジュードとミナ。
2人の間に男の子が生まれる。
しかしミナの子育て方針は異常なこだわりをみせはじめ...

先に紹介した「子宮に沈める」では無責任な親による悲惨な事件を紹介しました。
これは愛が深く責任感が強すぎた親が起こす悲惨な事件です。

母親の異常な行動は全て愛だと自覚してるからタチが悪い。

世間に流通する食べ物は全て毒、自分が育てた野菜しか食べさせない。
衰弱していく我が子をジュードは何とか守ろうと必死になりますが、ミナの狂気は遥かにそれを上回ります。

こうなると行きつく先は1つしかありません。

愛は人を殺す

誰が被害者で誰が加害者なのか...その答えはご自身で出して下さい。

 

 

父の秘密 

イジメ カッコ悪いよ  A~C JAPAN♪

母を亡くし父と娘はメキシコへと住まいを移した。
そこで待っていたのは娘に対する過酷な虐めの日々だった。
失意の父を悲しませたくない娘は1人耐えることを選ぶ。
その選択は苛めをエスカレートさせ娘の体と心を壊していく

そして娘は姿を消した...

娘の行方を捜す父は真実を知る。
あまりに惨い真実、それは父に人間を捨てさせる。

この映画を観たあと僕は暫く心が空っぽになりました。
心を削る
この言葉がこれほど相応しい映画はなかなかありません。
削られても耐えれる心の太い方のみご鑑賞下さい。



鑑定士と顔のない依頼人 

不意打ちの胸糞

目に見える暴力や殺人を描いた作品だけが胸糞映画ではありません。
心を壊す映画は時としてそれ以上に胸糞です。
ネタバレになるので、どこがどう胸糞になるかは書けませんが

この映画がまさしくそれです!

僕はレンタル店でこの映画のジャケットを見るだけで
主人公のその後が心配になり
彼の心を壊した奴が憎くなります。
思い出し胸糞です。

尾を引く胸糞映画

その中身が気になる方は、過去記事を御覧下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 


冷たい熱帯魚  

でんでん怖いよでんでん (笑点のリズムで)

これは有名作なので説明不要ですよね。
はい、あまりにあまりな内容にこの映画の記事書いたら はてブさんにアウトを出されました。
映画がアウトなのか、僕の書き方がアウトなのか
良ければ読んで判断して下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

セルビアン・フィルム 

公開時R-20だった伝説の胸糞映画 

本来ならランキングに入れて1位を飾るべき胸糞中の胸糞映画。
詳しい内容はここでは書けません。

エロ、グロ、ゴア、スプラッタ、レ×プ、トーチャー、and more  and more  and more  and more...

生理的嫌悪感全部乗せです。
95分間に普通の胸糞映画5本分くらいの胸糞が詰め込まれます。

つまりこいつは別格

漫画バキで言うところの範馬勇次郎です。
多少 腕に覚えがあるぐらいで挑むと瞬殺されますのでご注意下さい。

 

 

まだまだ紹介したい作品が沢山ありますが、そろそろランキングに戻りましょう。 

 

 

ではTOP3の発表です!

 


第3位
隣の家の少女 

映画の中に入ってぶん殴りてぇ!

胸糞映画には何度も観たくなるタイプと二度と観たくなくなるタイプがあります。

こいつは間違いなく後者です!

もうはらわたが煮えくりかえって仕方がありません。
こんなに映画にムカついたことはありません。

12歳の少年デイヴィッドの隣に美しい少女ミーナが引っ越して来ます。
両親を失ったミーナは叔母の家に引き取られたのです。
2人は親しくなり恋が始まろうとしていました。

しかし鬼畜の叔母が全てを壊します。

美しいミーナに嫉妬した叔母は彼女を淫売とののしり、息子たちを使い凌辱の限りを尽くします。
しかもデイヴィッドの目の前でそれは行われていきます。

笑いながらミーナを慰み者にするガキどもと叔母。
それを見ているだけのデイヴィッド。

最悪だ!
てめえらの血は何色だ!

吐き気をもよおすこんな糞映画は1回観れば十分です。
興味を持ってしまった方は1回だけ観て下さい。

ちなみに僕はこれ円盤を持ってます。
何回も観てます...悪趣味ですみません。

 

 

第2位
無垢の祈り 

映倫通しません、円盤化しません 

2007年このミステリーがすごい大賞受賞作
「独白するユニバーサル横メルカトル」

優れた作品でありながら、あまりに過激で残酷な内容に実写化は無理とされていました。
が、されました。
同作収録の胸糞話「無垢の祈り」が

監督はその世界観を崩すことなく表現したかった為、映倫をスルーしました。
結果、その内容は原作をも上回る胸糞悪い映画となりました。

原作者はその映画を観て

「もう少し手加減しないと観て死ぬ人が出る」

と評しました。

そんな大袈裟な...とお思いか?
僕は観てあり得ない話ではないなと思いました。
それ程ヤバイ映画です。
伊達に2位に置いてません。

幼児虐待と連続殺人を描いた禁忌の作品。
観るか観ないかの判断と見る方法は過去記事をご参考に下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

 

 

 

そして栄光の第1位は

 

 

 

 

 

 

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第1位
マーターズ 

もはや胸糞は芸術

最後の最後ベタ中のベタでスマソm(__)m
でもゴメン、これ好きすぎるんです。

もはやあらすじを書く必要はないと思いますが
未見で知らない人の為に7つのワードを置いておきます。
それらを繋ぎあわせて内容をご想像ください。

・監禁された少女
・延々と続く拷問
・同性愛
・一家惨殺
・殉教者
・皮剥ぎ
・死後の世界

どうでしょう?
想像出来ましたか?

はい、その10倍残酷で胸糞悪い物語があなたを待っています。
その惨さは芸術の域に達しています。

観ればきっとその意味が分かります。
あなたの精神の安全は保証しません。

〈注意〉
今作は同タイトルでハリウッドリメイクされてます。
そいつはマーターズの名を借りた紛い物、クソ映画です。
そういう意味では立派な胸糞映画なんですけど...
くれぐれもお間違いなくパスカルロジェ監督のオリジナルマーターズをご鑑賞下さい。

 

 

ということで

映画好きさんも見逃しがちな隠れた傑作胸糞映画ランキングBest.10!

いかがでしたでしょうか?

今回この記事を書くにあたり、これこれこういう記事を書きたいんだけどどうかな?
と知人に相談してみました。
すると

「そんなん誰が読みたいの?もっと話題性のある映画を書けば?」

と注意されました。
話題性のある映画ねぇ...
わかるんですけど、そういうの嫌いなんですよ。

紹介したい映画、書きたい映画を観たから書くのであって
読まれる為に書く為に観たくもない話題の新作映画を観るっていうのは何か自分の中で違う。

そんな映画ブロガーばっかりなんだから、1人くらいこんな変な映画ブロガーがいてもいいんじゃねぇの?
と思い強行突破しました。

で、さっきこの記事をその知人に読んでもらいました。

「気分悪い、絶対こんな記事1人も読まんわ、大失敗や」

と言われました...凹む
でも僕は結構いると思うんですよね、この手の映画が好きな人。

もしかして沢山読まれるかも
参考になりました的ブクマが届くかも
なんて、ちょいとだけ期待してます。

そうなったっら

「ほーれ、ほーれ」

とそいつの前でコサックダンスを披露してやるつもりです。

頼む!誰かに届いてくれ!

ではでは、この記事がひとり言に終わらないこと
誰かの参考になることを祈り終わります。

長文お付き合い頂き有難うございました。 
これからも「アノ映画日和」のご愛読と応援をよろしくお願いします。