アノ映画日和

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SAWシリーズvsファイナルデッドシリーズ 面白いのはどっちだ!?

 

「SAW」と「ファイナルデスティネーション」
ホラー映画好きならシリーズ全作とまでは言わないものの1本や2本は観てるでしょう。
ホラー映画好きでなくても名前くらいは聞いた事があるはず。
で、結局どっちが面白いの?
両シリーズ全作観た僕が様々な角度から比べ結論を出してみましょう。
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概要

〈SAWシリーズ〉
でっきるかな でっきるかな サテサテホホー
2004年に第1作目「ソウ」が公開。
ジグソウが仕掛ける生死を賭けた強制DEATHゲームを売りとしたサイコスリラー。
被害者は制限時間内に痛みを乗り越えゲームをクリアするか死かを選ぶことになる。
1作目のヒットにより続編が次々と公開。
2010年公開の「ソウ ザ・ファイナル」まで計7作の人気シリーズとなる。

〈ファイナルデッドシリーズ〉
ピタ!ゴラ!スイッチ!
2000年に第1作目「ファイナルデスティネーション」が公開。
死を予知し回避した人物達が追いかけて来る死の運命に抗うホラーサスペンス。
死に方がそれぞれ異なり、そのバリエーションが売り。
1作目のヒットにより続編が次々と公開。
2011年公開の「ファイナルデッドブリッジ」まで計5作の人気シリーズとなる。


原点1作目で比べてみる

Hey Hey Hey 時には起こせよムーヴメント

共にヒットした1作目。
当たり前だが両作共に大の付く傑作です。
しかし優劣をつけるならばSAWの圧勝というしかありません。
これは当時僕が受けた衝撃と後の映画界に与えた影響から出した答えです。

もちろんファイナル~にも衝撃を受けました。
でもSAWから受けた衝撃とはピストルズの「Anarcy in the U.K」、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」のように1大ムーヴメントを起す様な衝撃で桁が違います。
事実、今作以降低予算でも作れる類似密室ホラーが量産され「ソリッドシチュエーションホラー」という言葉が当たり前の様に使われるようになりました。
それは現在もなお量産され続けていますが、実際SAWの足元にも及ばない作品だらけということも、いかにSAWが優れた作品であったかの証明になってます。


続編2作目で比べてみる

これは皆さんご納得頂けるでしょう。
ファイナルデスティネーション続編「デッドコースター」の圧勝です。
両作とも前作と同じ世界線で1のその後を描いたものでした。
2以降全作に置いて主人公が変わるというのも共通しています。

SAWはかなりレベルダウンしましたね。
正直シリーズ中1番面白くないのが2作目ではないでしょうか。
比べファイナルデッドは冒頭の惨劇の予知、その後の死の運命の結果、共にレベルアップ。
シリーズ通して最高傑作という呼び声も高く、僕もそう感じています。


キャラクターで比べてみる

ホラー映画におけるキャラとは大事です。
その映画の恐怖アイコンですから。
SAWにはジグソウとビリー人形がいます。
おそらくジェイソンやフレディと並びホラー映画アイコンとして長く愛され続けるでしょう。

ファイナルデッド~にはキャラはいません。
死という概念そのものが恐怖対象であり姿かたちのない物です。
その見えない恐怖というのがこのシリーズの魅力なのですが、キャラクターがいないというのは映画史に残るには厳しい決定的な弱点です。

あ!トニートッド演じる何か物知りげなおっさんがいましたね。

弱すぎるわ!

あんなのはジグソウさんの「GAME OVER」ひと言で瞬殺です。f:id:hagane-mk:20170317103955j:image

3作目以降シリーズで比べてみる

どんなときも どんなときも
僕が僕らしくあるために

ここからが両作のシリーズの方向性を大きく分けました。

マンネリに抗ったか受け入れたかです!

ファイナルデッドシリーズは早々にマンネリを受け入れ、その上で冒頭の予知とピタゴラ死亡スイッチに趣向を凝らすことに全力を注ぐようになりました。
ストーリー展開は全作ほぼ同じです。

一方SAWシリーズはマンネリ化させない様に、ストーリーの継続性と意外性にこだわり続けました。
いや、足掻いたと言った方が適切かもしれません。

これはファイナルデッドシリーズが大正解!
ファイナル~は鑑賞者が何を求めているのかをよく理解しています。
水戸黄門や遠山の金さんといった時代劇と同じなのです。
冒頭に派手な大惨事の予知を見せた後は
おなじみのピタゴラ死亡=水戸黄門の印籠です。

よっ!待ってました!

の感覚です。
またそうする事によって、シリーズのどれを観ても楽しめる様になりました。
(4作目ファイナルデッドサーキットは除く、あれはダメ)
で、最終作ファイナルデッドブリッジで1、2と繋がりを見せる粋な計らい。
ホラーのシリーズ物の中でもトップクラスと言えるでしょう。

一方足掻いたSAWは、正直2以降どれもストーリーをよく覚えていません。
あれがああなって最終的にはあいつが犯人で...と朧気です。
ハッキリ言ってしまえばグダグダです。

おそらく多くの人が途中で断念したのではないでしょうか?
で、どこまで観たか忘れちゃって、もういっかって...
だってストーリーの継続性に拘っているので飛ばして観ると???てなりますもんね。

そのくせデスゲームは代わり映えなく余計にマンネリ感が変な意味で浮き立ちます。

そもそも初代ジグソウだから芸術的なデスゲームが創れるのであって、コピーキャット達にそれをやられても困るのです。

全作得点平均で比べてみる

〈SAWシリーズ〉
1 92点
2 45点
3 50点
4 50点
5 50点
6 50点
ファイナル 60点

平均得点 56.7点

〈ファイナルデッドシリーズ〉
1 83点
2 85点
3 65点
4 45点
5 75点

平均得点 70.6

 ありや?平均してみると両方とも意外と低いな…

結論

シリーズとしてはファイナルデッドシリーズの方が圧倒的に面白い!
いわば団体戦の勝利ですね。
SAWは1という凄い大将がいながら副将以下は凡人だったというヤツです。
個人戦では素晴らしい結果を残しましたがね。

一方ファイナルデッドはどれも平均的に面白く外れが少ない。
安定した面白さです。

追記

あくまで今回の記事は僕個人の独断と偏見によって出した結論なので、当然好みによっては全然違う結果となる可能性があります。

参考までに...程度で受け止めて下さい。
くれぐれもクレームの類いは心の中でして下さい。

そしてこれは現状までの結論です。
と言うのも一旦シリーズの終了を告げた両作が、

新作公開決定を発表したから
DEATH
YES!
パチパチパチ!
これは嬉しい悲鳴です!

両作とも最終作からかなり期間があきました。
そして一応オチはしっかりついています。
どういう新作になるのでしょう?
ファイナルデッドにはこれまでと変わらぬ傑作を、SAWには今回のブログを覆す様な傑作を期待せずにはおれません。


蛇足

ちなみに皆さんはそれぞれどのデスゲーム、死に方が1番嫌ですか?
僕はSAWは肉体量り売り対決ゲームで
ファイナルデッドは日焼けサロン熱ち熱ち死です。f:id:hagane-mk:20210912120241j:image

追伸、MARVELのデッドプールの情報が流れ始めた時に、え?ファイナルシリーズ復活?ファイナルデッドプール?と流れるプールで起こる大惨事映画を思い浮かべたのは僕だけでしょうか? 

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