アノ映画日和

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「コンスタンティン」感想 あぁ...ガブリエル様、僕もあなたに踏まれたい

 

ジョニデより~ブラピより~普通に~
キアヌが好っきー!あ˝ぁい!!

...ということでね、今回はキアヌリーブスの映画です。

 

2005/アメリカ
監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌリーブス、レイチェルワイズ、ティルダスウィントン、ピーターストーメア、ほか
上映時間:121分f:id:hagane-mk:20160717032124j:image

80点

ざっくりあらすじ

ジョンコンスタンティン、職業エクソシスト、ヘビースモーカー、末期の肺ガンにより余命数か月...
彼には地上に干渉する天使と悪魔の姿が見えた。
幼き頃、その事が原因で自殺を図るが死から2分後生還する。
自殺は大罪とされ、彼の死後の行先は地獄と決定された。
なんとか天国行きのチケットを手に入れる為にエクソシストとしてポイントを稼ぐ日々。
そんなある日、何者かが天界・地獄・人間界が不干渉で保たれている世界の均衡を崩そうとしていることに気づく。
世界の命運はジョンコンスタンティンの手に託された...

 

天使と女神と悪魔のしぐさで 刺激するのさ 紙一重の罠で
本当の事は何一つ喋らない

なんか漫画みたいな話だなと思ったら原作はアメコミなんですね。
知りませんでした。
どうりで厨二臭さが強烈なはずです。

しかしキアヌリーブスは電脳世界の救世主やら復活した伝説の殺し屋とか厨二臭さ爆発映画が良く似合います。
How to Hollywoodの8頁目に厨二映画を成功させたければキアヌを使えと書いてるのもうなづけます。

今作はエクソシスト世界を救うの巻ということで厨二の極みです。

女性刑事アンジェラが双子の妹の自殺を不審に思いジョンに協力を求めるところから始まり、その経緯で何者かが今度はアンジェラを媒介としてサタンの息子を降臨させようとしている事に気づきます。
地上には天界、地獄から来て人間の姿を装い生活しているハーフブリードなる存在がいまして、そいつらに接触する事で問題を解き明かす、と同時にアンジェラをそいつらから守るというのが物語の大筋です。

あ、今作は物語の面白さもさることながら、世界観の素晴らしさこそが肝と思っているのであらすじはおざなりです。しかも今作はネタバレ問題なしと判断しましたのでガツガツ書いていきます。
知りたくないよ~と言う人は耳を塞いであ˝~あ˝~あ˝~ってしながら読んで下さい。

 

僕らは天使で悪魔さ どちらも愛の化身だよ
今日も明日もお元気で LOVE LOVE しよう

 

しつこい様ですが、やはり世界観が素晴らしいのです。
その世界観を創り出しているのが個性豊かなキャラクター達。

主人公コンスタンティンは先に述べた様に従来のエクソシスト像とはまるで違います。
ヘビースモーカーでぶっきらぼうで暴力的でやさぐれた感じ。
少女漫画に出てくるちょっぴり不良な気になるあいつ...のエクソシストバージョンです。

それをあの端正な顔立ちのキアヌが演じるワケですから女子がキャーキャー言わないワケがない。
男の僕でさえキャーキャー言うのですから。

そのキアヌ以上に鑑賞者の心を掴むのが天界のハーフブリード、ガブリエル様でしょう。
その中性的な顔立ちと漂う気品はもう...

キャー!ガブリエル様ー!!!

すみません、書いてて興奮してしまいました。
先ほどキアヌを散々褒めておいてあれなんですが、ぶっちゃけコンスタンティン役はブラピでもオーランドブルームでもハマった気がします。
しかし、ガブリエル様だけはティルダ様でないとダメです。
ハッキリ言ってガブリエル様のキャスティングだけでこの映画の面白さを×3ぐらいにはしてるかと思います!

一方本来ヒロインのはずのアンジェラ、彼女はちょっと可哀想ですね。
他のキャラクターが強すぎていまいち印象に残らない。
綺麗なお顔をされているのですが華がないというか地味?
後半は濡れ透けの連続で僕には黒ブラジャーの女性という記憶しか...

それ以外にも魔王サタン、地獄のハーフブリードのバルサザール、絶対中立BARの主人ミッドナイト等これでもかこれでもかと言わんばかりの厨二キャラの連続です。

よく漫画家が優秀なキャラクターに適正な場を与えてあげれば物語は勝手にキャラクター達が動いて創ってくれるというあの現象が確実に起こってますね。

そしてまた小道具がいいんですよ。
十字架の形をしたショットガン、ロンギヌスの槍、聖なるメリケンサック、ドラゴンの炎を吐く杖...etc
もう厨二どころか本当に中二の男子が脚本書いたんじゃねえの?この映画?

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悪魔と天使の世界であちらが正しいとか こちらが間違ってるとか 解らないんだ

話しをあらすじに戻しましょう。
常にアンジェラの盾となり守ってきたコンスタンティンですが、ついに何者かにアンジェラをさらわれてしまいます。
居場所を突き止めるには絶対中立BARの主人ミッドナイトが管理する呪われし電気椅子に座るしかありません。
は?何で?って?いいんですよ。座れば分かるって言ってんだから。ほら分かったでしょ。

そして監禁場所に辿りつきますが多数のハーフブリードに行く手を阻まれます。
ここで聖水をスプリンクラーで噴射させるんですが、ここがカッコいいんですよ。
聖水にやられながらも向かってくるハーフブリードをショットガンで

撃つべし!撃つべし!撃つべし!玉切れになったら殴るべし!

そうやって向かった先には今にもサタンの息子を産み堕としそうなアンジェラと

ガ、ガ、ガ...ガブリエル様ー?

黒幕は天界のハーフブリードであるガブリエル様でした。
いくら大罪を犯そうと許しを請えば天国に導かれる人間、それ程までに神に寵愛されるに値する存在なのかどうか今試す時が来た!とのこと。

いかにコンスタンティンが強いエクソシストでも相手がガブリエル様では歯が立ちません。
ガブリエル様のそっと吐く息吹ひとつで遠くふっと飛ばされ

YOU LOSE...

もう諦めるしかないのか...そう思った時コンスタンティンはふっ飛ばされた時に割れたガラスで手首を切り自殺を図ります。

そして死の間際、時間が止まります。
時の止まった世界にやって来たのはサタンでした。
かつて自殺した際、地獄に行ったコンスタンティンはサタンに寵愛されており、死した時にはサタンじきじきに迎えに来る事になっていたのです。

コンスタンティンはサタンに告げます。
「隣でガブリエルがお前の息子を地上に降臨させようとしてるぞ...」
魔を持って聖を制する作戦です。

ガブリエル様vsサタン
どのような対決になるかと思いましたが神の使いと地獄の覇者...勝負になりません。
赤子の手をひねるかの様にガブリエル様の翼を吹き飛ばし

YOU WIN!

サタンは息子を地獄に送り返しコンスタンティンの元に行きます。
ちょっとした借りを感じたサタンは何が望みだ?と尋ねます。

「今地獄にいるアンジェラの妹の魂を天国に送ってやって欲しい」

サタンにとっては念願のコンスタンティンが手に入るのですからお安い御用。
一瞬にしてその願いは叶えられます。

そしてコンスタンティンを連れて行こうとしたその際、コンスタンティンの身体が床に沈みます。
どうサタンが引っ張っても重さは増しついには動かせなくなりました。
広瀬康一のスタンドエコーズACT3が発動したみたいな感じです。

「じ...自己犠牲かぁああああ!!!」

サタンは叫びます。
自己犠牲は最大の徳、
神はコンスタンティンを天国に迎えることにしたのでした。
天国に導かれるコンスタンティンはサタンを振り返りニヤリとしながらFuck You!のサイン。
ここ最高です!

しかしそんなコンスタンティンをサタンは逃がしません。
お前は必ず俺のモノにする。
天国など行かせはしない!お前は生きるのだ!
そう言うとコンスタンティンの胸に手を突っ込み肺ガンと溜まったニコチンを取り除きます。
そしてコンスタンティンは蘇生。
人生の続きを歩むのでした。

そして場面は屋上に移りコンスタンティンはタバコをやめガムを口に放り込みエンドロールです。

最後にまとめると、つまりこの映画は

喫煙者がなんやかんやあって禁煙するというお話

友達にどんな映画?て聞かれたらそう応えてあげましょう。

 

追伸、この映画の最大の萌えポイントはガブリエル様が天から現れコンスタンティンの顔を踏みつけるところです。

拝啓ガブリエル様、僕もあなたに踏まれたい...

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最後にこの映画を好きな方にお勧めしたい作品を紹介して終わります。
・エンゼルハート
・ドライブアングリー
・エンドオブデイズ