美しい男の映画が好き。
これは男であろうが女であろうがゲイだろうがノンケだろうが、みんなそうだろう。
僕がどれなのかは想像に任せるとして僕も当然好きだ。
ただ美しい男を出してれば良いというものではなく
名画も安物の額に入れれば台無しである様に、つまらない映画だと美しい男も台無しだ。
で、今回は木村拓哉という名画を飾るに相応しい映画を紹介する。
2009/フランス
監督:トラン・アン・ユン
出演:ジョシュハートネット、木村拓哉、イビョンホン、ほか
上映時間:114分
72点
ざっくりあらすじ
元刑事の探偵クライン(ジョシュ)の元に1本の依頼が入る。
依頼主は世界一の製薬会社の社長。
依頼内容は行方不明の息子シタオ(木村拓哉)を探すこと。
捜査を始めたがシタオは既にフィリピンで殺害されていた。
が、その死んだはずのシタオが香港にいるとの情報を掴む。
クラインはその情報をもとに香港へと飛ぶ。
一方、香港で新進気鋭のマフィアのボス、ドンポ(イビョンホン)は行方をくらました恋人を探していた。
その恋人はシタオと共にいた。
クライン、シタオ、ドンポが交わるこの物語は想像もつかないラストへあなたを導く。
君の美しさが僕らの前だけで咲いている
胸が騒ぐまま世界中に誇るよ
まずは鑑賞前にティッシュを捻って鼻に詰める事をお勧めします。
鼻血が出てから上を向いて首をトントンしていては大事なシーンを見逃すから。
とにかくこの映画は美しい男をいかに美しく魅せるかにこだわってます。
その美しい男にジョシュ、イビョンホンと並んで木村拓哉が選ばれたのだから同じ日本人としては非常に誇らしい。
そしてこの映画、
まぁこの3人を脱がす脱がす!
必要のないシーンでも脱がすので、きっと木村拓哉は
ちょ、待てよ!
と撮影中何度も言ったでしょう。
しかしこのおフランスの監督さんは篠山紀信ばりに脱がせ上手なので、こちらの期待以上に楽しませてくれます。
日、米、韓のトップスターの裸体が拝めるだけでも、この映画は観る価値ありです。
キムタクの裸も当然美しいのですが、イビョンホンのそれはかなりヤバイです。
彫刻のように鍛え上げられた肉体は
おまえグラップラー刃牙のキャラかよ!
とよだれを垂らしながらツッコミたくなります。
ジョシュの裸はちょい白ポチャで、まぁあれですが...そういうのが好みという人もいるでしょう。
男前だね木村くん
当たり前だよ前田さん
前田さんなんて うちにはいない
なんだ、この映画アート気取りのオシャクソ映画かよ
と勘違いされそうですが、お話もしっかりと面白いんです。
とりわけ面白いのがジョシュのパート。
彼は刑事時代、犯人を想像し自身を犯人と同化させることで行方を掴むという独特の捜査方を行っていました。
しかし24人を殺害しその死体でアートを創るというサイコパスと同化したことで事件自体は解決させましたが、彼自身が壊れてしまったという過去を持ちます。
そのトラウマが劇中何度も描かれるのですが、猟奇的映画を好む僕としては
これ1本で映画を創ってくれ!
とお願いしたくなりました。
次いで面白いのがシタオのパート。
彼は死しても蘇る謎の人物。
しかも人の傷、病を自身に移すという特殊能力を持っています。
それは現代のキリストを思わせ、この映画がキリストの受難をテーマにしてる事を表しています。
が、僕はその辺は無知なので何となくしか分かりませんでした。
ただシタオは苦しみを受け取るのに何も求めず、人はその苦しみを知りながら我が身を治したいという思いだけでシタオに群がります。
求めるばかりの人々を見て
この映画は宗教を肯定してるのか?否定してるのか?
疑問を感じました。
ま、その辺の難しい事は置いといて(たぶん一番重要な事だとは思うがごめん)
とにかく木村拓哉がカッコいい!
現代のキリストを演じてる訳ですからもはやカッコいいを通り越し崇高の域です。
もう傷を受け取り全身血まみれになってもカッコいいし、死から蘇った際、顔にウジ虫が這おうが、体にムカデで這おうがカッコいい!
この映画の主役はジョシュですが、映画の中心にいるのは確実にキムタクです。
順番こそ最後になりましたがイビョンホンのパートも実に大事です。
彼は新進気鋭の香港マフィアのボス。
威厳こそが大事。
彼を怒らせると恐いという恐怖のカリスマ像を自身で演出しなければなりません。
ですからミスを犯した部下をビニールに詰めトンカチで殴り殺したりと必要以上の暴力を周りに見せつけます。
そんな彼が、恋人が他の男のところにいるなんて許す訳にはいかないのです。
シタオのもとに制裁を加えに行ったのが愛とメンツどちらの為なのか?
なかなか面白い演出です。
この3つのエピソード、交わる場面が少なく、下手をするとオムニバス映画のなり損ねとも感じる方もいるかも知れません。
が、これは見えないところで交差する非常に優れた演出です。
あの時彼が仕事を引き受けなかったら、彼女が彼の恋人でなかったなら、と見えないからこそ交わりを想像させます。
そして最後の交わり
マフィア(イビョンホン)に対してシタオが言い残す
「あなたを許します...」
という言葉に男が流す涙の意味
トラウマを抱え苦しみ続ける男がシタオと出会い救われるのかを想像させるラスト。
シタオは何を思い何を望むのか?
そもそもシタオはなぜこんな能力を持つのか?
製薬会社社長の息子であるという設定にも考えるものがあります。
そう、これはあえて映さない説明しないことで考えさせられる。
その面白さを楽しむ映画です。
なぜこの映画が世評が悪いのかわからないなぁ。
僕は今こうしてブログを書きながらも、もう一度観たいと思う程なのに...
(決して3人の裸が観たいという意味ではありません)
Just wanna be with my baby!
Are you ready Crazy 1!
え~~っと、ここからは僕の木村拓哉に対する思いを書きますので映画以外に興味のない方は読み飛ばして貰って結構です。
僕は木村拓哉という男が大好きなのです。
初めて持ったクレジットカードは当時彼がCMをしていたJCB
タバコは当然キムタク開け
髪型を真似た事もあります。
当然顔が違うので
「どうしたん?パーマ失敗したん?」
と周りからは言われましたが。
もはや好きというより憧れといった方が適切かもしれません。
そんな彼に対してよく耳にする言葉
「キムタクって何を演じてもキムタクよね」
悪態つきたくて言ってるかもしれませんけど
それ誉め言葉ですから!
ちゃんと観れば彼は役によってしっかり演じ分けています。
しかし木村拓哉という存在感が放つオーラはそれを遥かに凌駕する魅力があるのです。
だからそのように感じるのです。
もしそれが間違えだとしてもやはり凄い男だと僕は言います。
役柄によってガラッとイメージを変えるカメレオン俳優も凄いけど、求められるキムタクイメージをブレずに演じる。
それも凄いこと。
どっちにしろ
「キムタクは何を演じてもキムタク」
それは誉め言葉。
今後その言葉はそれを認識して使ってくださいね!
君はいつも僕の薬箱さ
どんな風に僕を癒してくれる
そんなスーパースター木村拓哉、皆さんもご存知のように年末あたりから彼には悪い風が吹いています。
真偽も分からないのにメディアは彼を悪者にしたがっています。
それに賛同するファンも目にします。
僕は仮にその悪い噂が全て本当だったとしても
彼を嫌いにはなれないなぁ
だって彼から貰ってきたこと受け取ったものが多すぎるから
誰だって憂鬱な月曜日、でも帰ったらキムタクのドラマが観れるって楽しみに出来た
好きな人を嫌いな人に奪われた時も悲しみながら
あれ?これってロンバケのキムタク状態じゃない?って少し救われた
失業した時もこっから社長になれるかもよ?て自分を慰めれた
あげればキリがないほど、キムタクと自分の状態を重ねて慰めてきた。
ちょっと状況が悪くなったからって嫌いにはなれないですよ。
親からも恩知らずな人間にだけはなるなって言われてきましたからね。
僕はコアなSMAPファンでも木村拓哉ファンでもないけれど
これからも木村拓哉を見続けたい。
自分より年配の方々がスーパースター、例えば松田優作さんの話をする時、僕も大好きだから話に参加するんだけど、リアルタイムで見てきてないじゃんという引け目を感じたりします。
木村拓哉に関してはリアルタイムでずっと見て来たしこれからも見たい。
で、自分より年下の若い人にドヤ顔で語りたいのです。
だから、どうかその邪魔をするのはやめて下さい。
真偽も分からないのにあーだこーだ悪口を言ってるメディア、そしてこれを読んでる方がもしそうだとしたら、
僕はあなたが嫌いだなぁ...
追伸、SMAPで繋ぐ映画紹介も残すメンバーはあと2人。
大してファンでもないお前がSMAPを語るなとお怒りの方もいるかもしれませんが、次はどっち?どの映画?と楽しみにしてくれる方がいれば嬉しいです。
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最後にこの映画が好きな方にお勧めしたい作品を紹介して終わります。
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