え~~!慎吾ちゃんの映画書くならなら主演の映画にしてよ!
沢山あるじゃん!「LOVEまさお君が行く!」とか「座頭市」とか
うん、そうだね。あるよね。
でも僕が香取慎吾出演映画で1番好きなのはコレなの!
四の五の六の七の言わずに、まぁ読んでみてよ
この映画を選んだそれなりの理由があるんだから
2006年/日本
監督:三谷幸喜
出演:役所広司、松たか子、香取慎吾、佐藤浩市、篠原涼子、戸田恵子、唐沢寿明、生瀬勝久、西田敏行、伊東四朗、津川雅彦、角野卓造、ほか
上映時間:136分
88点
ざっくりあらすじ
舞台は大晦日のホテルアバンティ。
年越しのカウントダウンはもうすぐ。
この日ホテルにはそれぞれ問題を抱えた厄介な連中が集まってしまった。
次の支配人と噂される副支配人とその別れた元妻、歌手デビューを諦め田舎に帰ることにしたベルボーイ、ホテルの品位を落とすコールガール、ヤクザの愛人、汚職で世間を賑わす政治家、大物演歌歌手...etc
これは最悪の大晦日に起きた最高にHAPPYな奇跡の物語。
無駄なことを一緒にしようよ
忘れかけてた魔法とはつまり
Joy!Joy!
今作は群像劇です。
群像劇とは「一つの作品に様々な人間を登場させ、それぞれの物語を見せる演劇方式」です。
ちなみにグランドホテル方式とも呼ばれます。
その名の由来は映画「グランドホテル」で効果的に使われたことにあります。
そう、今作はそれをバリバリに意識した作品です。
群像劇は一作で様々な物語が見れるお得な映画で人気の高いジャンルです。
しかしそれゆえに脚本、製作共にとても難しいジャンルでもあります。
数多くの傑作がありますが、それ以上に駄作も多いです。
全く関係のない登場人物をそれぞれ見せておいて無理やり最後に集結させた映画とか、中には終結しきれずほったらかしの人物がいたりする映画とか。
それ群像劇じゃなくてオムニバス映画のなり損ねじゃね?
ま、映画なんてカテゴリーで観る訳じゃなく面白ければそれでいいんだけど
ちょっと面白いからって群像劇づらしないでよね!
と、僕の中のツンデレ女子が顔を出してしまいます。
じゃあ傑作群像劇と作り手といえば?
僕がパッと頭に浮かぶのは洋画では天才タランティーノ、邦画では
はい、天才三谷幸喜です!
(あと、内田けんじ監督も好き)
三谷幸喜の群像劇は1つの場所に複数の人物を出し、劇中何度もそれぞれの人間をすれ違わせ、それがまた問題を大きくしていき、これ最後収拾つけれんの?と心配させながら、バシッ!と決める。
主要人物の誰一人としてほったらかしにしないその技量。
いったいこの人おもしろIQどんだけ高いんだよ!
と思わせます。
ま、最新作のギャラクシー...は、あれでしたけどね
シェイクシェイク ブギーな胸騒ぎ
チョーベリベリ最高ヒッピハッピシェイク
今作の登場人物の多さと豪華さは冒頭の出演者の名前の羅列で分かって貰えたでしょう。
これが、それぞれの話が面白いんですよ。
ひとりひとりのエピソードで1本の映画が創れるくらい。
特に僕が好きなエピソードが香取慎吾演じるベルボーイ。
彼は歌手デビューを諦めホテルも辞め田舎に帰ることにします。
その送別会で歌手としての自分の持ち物を仲間に配ります。
安物っぽいギター、小汚いバンダナ、効果のなかったラッキー人形の3つ。
い、いらねぇ~~
じゃあ、さよならってことでホテルでコーヒーを飲んでくつろいでいたら、最悪の大晦日のてんやわんやに巻き込まれ1日ベルボーイに復帰させられます。
ベルボーイですから当然色んな従業員や客と絡みます。
元カノや演歌歌手やデビューを夢見る新人歌手や
その絡みの中で彼の心情の変化が少しずつ表れています。
で、いろんな登場人物の間で、先に渡した3つのグッズが行き渡るんですが
最後になぜか全て自分の手元に帰ってくるんです。
運命が夢を諦めるな!まだ出来るって伝えるように
こんなエピソード、描き方によっては臭くて見てらんないですよね普通。
でもコミカルにそして意外な繋ぎ方に素直に感動して
うぉぉおーー!!!
てなるんですよ。
好きだわぁ、このエピソード。
あと地味なんだけどYOUさんのエピソードも好き。
さっきのデビューを夢見る新人歌手なんですけどね。
マネージャーにホテル副支配人との枕営業を強要されるんだけど、こんなのいけないって逃げ惑うエピソード。
歳はそこそこいってるけど可愛らしさがあるって役がYOUさんにピッタリ!
登場場面も少なくて繋ぎ役?軽い笑いの為のチョイ役?と思わせといて
最後においしいとこ持ってくんですよ!
当たり前に主役にラストを決めさせるんじゃないってところが三谷脚本の凄さの1つですね。
じゃあ、主役の役所広司のエピソードはイマイチなの?て
そんな訳ないじゃないですか!
最!&高!ですよ!
ひっくり返って笑いますよ。
ていうか、この映画のエピソードでイマイチなんて箇所1つもないですから!
立ち止まらず繋いだレール
そんな背中をおしてくれる
Are you ready?Crazy4
まだお時間があるようなんで、香取慎吾の話をしていいですか。
香取君は芸能界でもトップクラスに華のあるスターですよね。
僕はドラマ「沙粧妙子-最後の事件-」での犯罪者役を観た時に
な、なんて美しい犯罪者なんだ!
と思ってからずっとその華に魅せられぱなっしです。
ガリレオの犯罪者役も良かったなぁ...て別に犯罪者が好きな訳じゃないですよ。
そんな美しい香取君、バラエティや司会をする時の彼は自ら3枚目役をかって出たりします。
なんか、自分の華を謙遜する様に僕達に近づいて来てくれている風に感じます。
あんなに綺麗な顔してるのに親近感も持たせてくれる。
トップスターなのに決してお高くならないトップスター
そんな香取慎吾が嫌いって人います?
少なくとも僕は聞いた事がないです。
で、ですよ、映画やドラマやアーティストとして華を求められてる場面では
思いっきりその華を咲かせてくれるんですよ!
今作を香取慎吾を語る映画に選んだのもそれが言いたかったから。
これだけの豪華芸能人が揃う中でもビッカビカに光ってます!
それは他の役者を喰うって事じゃなく。
今作でのベルボーイ役は華を求められているんです。
それが分っているから場面によっては地味に成りを潜め
そして開く時はオーバーが過ぎるくらい咲かせる
影と光を自在に操る役者
天才三谷幸喜が映画やドラマで何度も彼を起用したがるのもわかるなぁ。
ということで、SMAPで繋ぐ映画紹介第2弾は香取慎吾君でした。
特に香取君に詳しい訳でもない僕が書いてるので、トンチンカンな事ばっか言いやがってと感じた香取君ファンの方がいたらすみません。
このうすらハゲ!とでも思っといて下さい。
でも次は誰のどの映画を取り上げるか楽しみにして貰えたら嬉しいなぁ。
追伸、いつもこのブログを読んでくれている読者の方は、これバリバリのお正月映画なんだから新年1発目はこれにした方が良かったんじゃない?とお思いでしょう。
はい、僕もそう思います。
書きながらヘタこいた~~となっています。
昔から計画性のない奴だってよく言われんですよ...はい
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最後にこの映画が好きな方にお勧めしたい作品を紹介して終わります。
・ザ・マジックアワー
・ラヂオの時間
・フォー・ルームス