アノ映画日和

年間500本以上鑑賞、あらゆるジャンルの映画をイラスト付きで紹介

隠れた傑作 Jホラー 日本の怖い映画ランキング

 

記念回はランキングでお馴染みのアノ映画日和でございます。
今回の記念は読者様登録800名記念。

パチパチパチパチ

いつもご愛読頂いてる皆様、有難うございます。

て、ついこないだ700名記念のランキングしたばっかじゃないか!
読者様が増えるスピードに記事を書くスピードが追いつかねぇ!

まさしく嬉しい悲鳴です。
そこで感謝の印として皆さんにも悲鳴をお返ししようかと思います。
背筋も凍りヒャッ!と悲鳴をあげるような

Jホラーのランキングです。

と言ってもリング、呪怨、女優霊、残穢といったメジャー作品は並びません。
当ブログお馴染みの隠れた傑作シリーズでいかせて頂きます

題して

映画好きさんも観逃しがちな隠れた傑作JホラーランキングBest.10!

どうぞ最後までお付き合い下さい。

f:id:hagane-mk:20180915225442j:image

では早速はじめましょう。


第10位
呪家 /ノロイエ 

あなたのその部屋、本当に大丈夫ですか? 

いわくつき事故物件で起こる霊現象に焦点をあてた作品。
はじめはよくある投稿心霊動画が何本か流れます。
白々しいその動画に飽きた頃、本編である長編動画が始まる。

【心中の家】

不動産業者は事故物件を紹介する際、入居者に対し事前告知が義務付けられている。
しかしその告知義務は最初の入居者のみに限られているという。
そこを利用し、まず一定期間誰かに住まわせ告知義務を解消させる業者もいる。
そして、事故物件の最初の入居者になることで報酬を得る者
すなわちルームロンダリングを生業とする者が少なからず存在する。

小暮楓

彼女もそのひとり。
しかも彼女は部屋に定点カメラを設置、日常を撮影することで心霊現象を捉える。
そしてそのビデオを制作会社に売りつける。

カメラが捉えた不可思議な現象、映り込む恐ろしい何か、日々変わりゆく彼女の表情と行動

あなたが目にするのは、一家心中があった部屋で、彼女が体験した3か月間にも及ぶ映像記録である...


第9位
1303号室 

異常に求める理想と現実の相違

高級リゾートマンション最上階1303号室。
誰もが憧れる理想の部屋。
だがそこに住む者は一人の例外もなく飛び降りて死ぬ。
妹の死に疑問を持った真利子はその部屋の謎を調べはじめた。

はい、この作品はすこぶる世評が悪いですね

でも僕は嫌いじゃないんです、あの感じ

景気よくポンポン飛び降りさせるとことか
おかんのキチッぷりとか
怨念をオーラと髪で表現するとことか
ド派手なラストとか

押さえるとこはしっかり押さえてる
あ、ちゃんとJホラーしてるって感じに好感が持てます。

ただ過剰演出だったり逆に足りなかったり間が悪かったり、展開が雑だったりするので世評が悪くなるのもわかります。
でも僕はそれらも含めてなんか憎めないんです。

誓って言います。
何気にエロイ中越典子に惹かれてのランキング入りではありません。



第8位
血を吸う粘土 

未知と知と血がもたらす結末

とある地方の美術学校
血と怨念が込められた粘土で造られた人形が人を襲う。
人形は人間を取り込み形態を変化させていく。
取り込んだ人間の意識を残しながら、人形は血を求め続ける...

正直ストーリーはチープ!
でもそれを補って余りあるセンスが炸裂!

監督の見せたい絵はこれだ!という明確な意思を感じます。

おお、そこをそう見せるか!
この絵は初めて見た!
怖え~!

という驚きの連続がラストまで鑑賞者を飽きさせません。
で、辿り着く圧巻のエンディング

なるほど、これを見せたかったのか...
僕はとんでもない監督のとんでもない作品を観たのかもしれません。

この感覚が正しいのか誤りなのかまだ判断がつきません。
鑑賞者様のご意見お便りをお待ちしています。


第7位
死画像 

見ると死ぬ可能性のある映像が収録されてます
自己責任でご覧下さい

6本の投稿動画と投稿者のインタビューからなる動画集
映画のランキングなんで投稿系は入れないでおこう
そう思ってたんですが

こいつは怖すぎるから入れます! 

4本はまぁまぁだけど2本がヤバい
まず「霊感テスト」
投稿者が拾ったビデオ

廃墟にあるドアを通る
診察室で着物姿の女性が座っている。
背後から撮られているので背中しか見えない。
動画はここで終わる。

この不気味な映像は何だ?
霊感テストって何だ?

スタッフが検証の為にもう一度再生する
すると先ほどの女性の顔が少しこちらに向いている気がする...
さらに再生を繰り返す
さっきより顔が見えている気がする...
2つの動画を並べて検証してみる
明らかに顔の角度が違う...
もう1度...

もうヤメテくれ!再生しないでくれ!

人間とは不思議なものです。
怖いものが見たくて観はじめたのに、見たくなくなるなんて

そして最後の動画「クニコ」
記録時間
18分29秒 ...
クククククニコニコクニコクニコクニコクニコクニコクコクニコクニコクニコクニコクニクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニコクニ


第6位
2ちゃんねるの呪い劇場版 

嘘から出た実、実から出た嘘

ご存知ですか?
「鮫島事件」と「赤い部屋」

ネットで有名な2大都市伝説です。
これを上手く組み合わせ物語を創ったのが今作です。

通常の清掃業者では扱えない案件を引き受ける特殊清掃業者。
そこで働く楓は恋人と妹と共に、2ちゃんねるのあるスレッドを開いた。
「見るな」と書かれた画像を見た彼女達は呪いにかかったと警告される。
気にする事もなく日常を過ごしていた彼女らだったが

それが真実である事を目の当たりにする。

呪いを回避する為には呪いのルーツを辿り穢れを清掃しに行く

気まぐれの遊びで呪いにかかり、死を逃れる為に解決の道を辿る。

やってることはまんま「リング」です。

でもここに都市伝説の要素が加わることで、新たな物語となり
その手の話好きには堪らなく惹かれるものがあります。
絵力もなかなか強く、特殊清掃員というキャラも良い。
呪いの元を洗浄しに行くというのも面白い。

ある意味リングのパロディとして傑作かも

ただ問題はラスト
賛否両論ありますが僕は否の方です。
あれがなければ本当の傑作になり得たのになぁ...
惜しい


第5位
アイズ 

ザクとは違うのだよ、ザクとは

アイドルを主役においてキャーキャー騒がしいだけのJホラー
そんな作品が量産されています。 
この作品もきっとそうだろ?
そう怪しんでた僕ですが、いざ鑑賞してみたら

とんでもない!
ド傑作です!

女子高生の由佳里はある日 自宅マンションの表札に「F」の落書き文字を見つける。
その日を境に彼女の周りで奇怪な出来事が起こり始める。
友人の事故死、母の自殺、父親の失踪...etc
文字は日々変わる、そして不幸は続く
その文字が示す意味とは?誰が残した「しるし」なのか?

どうですか?惹かれませんか?
映像頼りの小手先映画ではありません。
ストーリーで魅せる本格派Jホラー

本物を求めるあなたにこそお勧めしたい


第4位
呪家/ノロイエ2 

あなたのその部屋、本当に本当に大丈夫ですか? 

いわくつき事故物件で起こる霊現象に焦点をあてた作品。
プロットは前作と同じです。

そして彼女が帰って来ます。

小暮楓

前回あんな体験をしたのにまだ懲りずにルームロンダリングを続けてましたw
今回は

【殺人の部屋】

ストーカーに犯され殺されたキャバ嬢の部屋に3か月住みます。
また、ひっそり映り込んだ霊現象を見つけさせて怖がらせるパターンのヤツな。
オッケーオッケー見つけてやんよ。
前のめり気味に観ていた僕はすぐに後退りした。

初日からガンガン来ます!

まるで前作がネタ振りだったように

ガンガン来ます!

小暮楓も

「ルームロンダリング生活史上最悪の物件」

とビビりまくりです。
それ以上に僕はガクブルでしたが

このシリーズは本当に怖がらせ方が上手い
大好きです。
小暮楓、早く復帰してPart3を撮ってくれ!

ま、暫くは無理か…
なんせアレがああなってあんな事になったんだもんな…

 

いよいよTOP3の発表…その前にいつもの惜しくも圏外となった作品
これはメジャーだよな?これは怖いけどJホラーという感じではないよな?で外した作品を何作か紹介しますのコーナーです。

 

・呪怨2 

ああ...ああ..あ...ああ...あ...

うぉい!いきなりドメジャー作品を放り込んでくれたな!
いや、違うんです、どうしても言いたいことがあるんです。

それは

1よりも2の方が面白え!

おお...読者が去って行く姿が目に浮かぶようだ。
でも何回観ても、パンツ一丁のガキがウロチョロする1作目より
ストーリーや時系列に趣向を凝らした2作目の方が面白いんだよなぁ...
絵的にも2の方が怖えし。

まぁ100人いたら1人か2人ぐらいだと思いますよ、そんな事言うのは。
でも1しか観てないって人がいたら観て欲しい。
あなたが100人中の2人目かもしれないから

ちなみに僕的呪怨ランキングは1位がこれ、2位がビデオ版の1です。
劇場版1は3位です。
また読者が去る足音が聞こえる

ああ...ああ..あ...ああ...あ...

 

・輪廻

呆れられついでに言うと
清水崇監督作品代表作は呪怨じゃなくてコイツだと思ってます。
はぁ?と言う方、僕の言い分は過去記事に書いてますんで詳しくはそちらで
↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓



・トリハダ 

関西弁ではサブイボ

これは人間怖い系のオムニバス映画。
基本オムニバス映画って好きじゃないんですよ。
良いのも悪いのも適当に詰め込んだ福袋みたいで。

でもこれは良品ばかりの福袋

どれもこれも怖い
特にこのシリーズお馴染みの

赤い服の女が怖え!

なんだよあのビジュアルと声
怖すぎんだろ!
国宝級、世界遺産級の怖さだよ!

怖えーよ、怖えーよ(泣)

あと谷村美月のパンツは黒で大島麻衣は白なんだ

怖えーよ、怖えーよ(喜)


・インプリント~ぼっけぇ、きょうてえ~

アメリカが吐いた、僕も吐いた 

三池崇史監督のホラーといえば「オーディション」の名前がよくあげられます。
あれも確かに怖いし痛い。
でもあれ以上にこれは

痛い!痛い!痛い!
キモイ!キモイ!キモイ!

詳しい内容はここではお伝えすることは出来ません
ただアメリカ放送用に創られたこの映画は
その残酷さ故に

放送中止になりました。

ホラー映画大国アメリカが拒否したその内容
確認する勇気のある方はご覧下さい。


・徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑

残酷映画無差別級絶対王者

この映画は怖いんだけど、それ以上にエグイ、グロい、胸糞悪い。
Jホラーと呼ぶには少しカテゴリーが違う気がする

当時の東映の社長が監督に告げた

牛裂きの刑をモチーフにした映画を撮って欲しい

それを受けた監督は牛裂きだけではなく、あらゆる残酷を映画に詰め込んだ。
火あぶり、釜茹で、蒸し焼き、くし刺し...etc

とても正視出来る映像ではない。

しかしこの映画はただの残酷ショーにとどまらず、見事なストーリーを魅せる。

だから目が離せない。

この「見てられない」と「目が離せない」
矛盾した二つの要素を兼ねそなえた残酷映画は芸術の域にいます。
是非観て欲しい

ただし!残酷グロ映画耐性のある方に限ります!

この映画の毒は確実に致死量ですので...

 

まだまだ紹介したい作品がいっぱいありますが、そろそろランキングに戻りましょう。

 


それではTOP3の発表です!
 



第3位

不安の種 

五感が恐怖で壊される

道路一面、目玉がうにょうにょ進む。
それを走る車たちが踏みつぶす
1台の車の中では子供たちがこんな歌を歌っている

ぬかるんだ道をゆこう どろどろの道をゆこう
新しい靴がよごれた だから私は歩くのが嫌い ♪

このオープニングだけで分かると思う
この映画は...

KURUTTEIRU

どこか狂った街"富沼市"に住む巧、誠二、陽子、そしてその家族はそれぞれ異なった霊現象と死に纏わりつかれていた。
死を逃れるために必死に足掻く彼ら。
そして全く関係がないと思われた彼らはやがて繋がりを見せ始める。
いったい誰が助かり、誰が死ぬ事になるのか...

気持ちの悪いストーリー、気持ちの悪い映像、気持ちの悪い音に不快感を隠せない。
しかし暫くするとそれに慣れ、それら全てに惹かれている自分に気づく。
ラストには快感すら感じた。
きっと僕は、

この映画に五感を壊されたんだ。


第2位
カルト 

あなたが知らなくてもいい世界

ホラー映画の紹介文、誉め言葉として適切ではないかもしれませんが、これ

めっちゃワクワクする!

あびる優、岩佐真悠子がホラー番組の収録で ある呪われた家庭に赴く
そんなリアルな設定から始まり、胡散臭い霊媒師 雲水、その師匠 龍玄、さらにはその上の能力者ネオの登場と漫画みたいな展開。

リアルとフェイクの混ぜ方が絶妙です

そんな連中が いち家庭の除霊からはじまり、紆余曲折ありながらついには世界の脅威まで話が膨らみます。
そんな、

で?で?で?

と先が気になる展開の連続。
ワクワクするに決まってるでしょw

ならあまり怖くはないのか?と聞かれたら

めっちゃ怖い!

固定カメラが映すリアルな恐怖映像。
これ以上やるとバカバカしくなるというギリギリ1歩手前の恐怖映像。
それがランダムに映されるので、恐怖に対する受け身が取れません。

先読みするだけ無駄なので、映画に身を任せて震えて下さい。

白石晃士監督が広げるだけ広げて畳むことを放棄した最高の J(週刊少年ジャンプ系)ホラー

僕はこの作品をそう評します。

 

 

 

 
 そして栄光の第1位は...

 

 

 

f:id:hagane-mk:20180913205204j:image

 

 

 

第1位
ノロイ 

まさかの白石晃士作品1、2フィニッシュ!

この映画は本当に怖いです。
もしホラー映画オリンピックなるものがあって
僕が選考委員になれたのなら

日本代表はこの映画でいい!

それほど怖いです。

どんな内容かと言いますと
この作品の主人公 怪奇実話作家の家が全焼します。
その焼け跡から奥さんの焼死体が発見されます。
作家は消息不明。
おそらくはもうこの世にはいません。
そういう話。

ネタバレ?いえ、違います。

ファウンドフッテージと言うそういうジャンルの作品なのです。
物語の人物が死ぬ、あるいは消息不明になり、その後テープだけが残されたという設定
つまり、なぜ主人公は消えたのか?死んだのか?

真実が知りたければ見ろ!

ということです。

あらゆる怪奇現象を捉え作品にしてきた作家がついに人間が触れてはいけない領域に踏み込んでしまった。
結果、想像だにしない呪いを抱え込む事となる。
その一部始終をカメラは捉えていた。

あなたにはそれを見届ける覚悟はありますか?

最後に消えた作家が残した言葉を置いて紹介を終わります。

真実を知りたい。
たとえそれが、おぞましい事であっても。



ということで

映画好きさんも観逃しがちな隠れた傑作JホラーランキングBest.10!

いかがでしたでしょうか?
未見で興味を惹かれる作品はありましたでしょうか?

Jホラーという言葉が生まれて以来、加速度的に日本産のホラー映画が創られてきました。
でも皆さんもご存知の通り、その殆どが見るに堪えない駄作ばかりです。
いくらJホラー好きでも、そんな映画ばかりを観続けてしまえば嫌いになってしまうかもしれない。

結果、
Jホラーはオワコンなんて事にもなり兼ねない。

そんなことを勝手に危惧してこんなランキングを創りました。
並べた作品はどれもアノ映画日和品質保証つきのJホラーです。

良ければあなたの映画選びのご参考にしてみて下さい。
長文お付き合い頂き有難うございました。
それでは皆様

お憑かれさまでした...

 

追伸、何であの映画が入ってないんだよ!とご立腹の方
もしかしてその作品はこちらで紹介してるかもしれません。
良ければ併せてお読み下さい。
↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓