アノ映画日和

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「アジョシ」 感想 女子がウォンビンに狂う訳

 
男は基本イケメンが嫌いです。俳優も例外ではありません。
世間ではイケメン扱いされていても、え~?こいつイケメンか~?なんて思ったりします。しかし例外的に認めざるを得ないイケメンも存在します。
ハンサム?男前?とにかくイケメンを超越したなにかです。
男も惚れる男、ウォンビン。
今回はその美しさを堪能できる映画のお話です。
 
2010/韓国
監督:イ・ジョンボム
出演:ウォンビン、キムセロン、ほか
上映時間:119分
※R-15
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80点

ざっくりあらすじ

マンションの1室で質屋を営む男テシク。彼は過去から闇を与えられ孤独に生きていた。
その隣に住む少女ソミ。彼女もまた家庭環境に恵まれず孤独だった。
ソミはテシクを訪ねるようになりテシクもそれを楽しむようになっていた。
そんなある日ソミは麻薬中毒の母に巻き込まれ組織に誘拐されてしまう。
テシクはソミを救うべく、封印していた元特殊要員の武力を開放し組織に立ち向かう。
 
タイトルとなっているアジョシとは韓国語でおじさんを意味。
ソミは親しみを込めテシクをアジョシと呼ぶ。
 
目を閉じておいでよ 顔は奴と違うから
今回はウォンビンの魅力を羅列するつもりですが、その前にどうしても言っておきたいことがあるのでお付き合い下さい。
 
アジョシはレオンの類似品ではない!!!
 
大まかなプロットは
「武力を隠し持つ孤独な男が少女を助ける為、自身の危険を顧みず助ける」
というものであり、それだけを聞けば確かに大傑作レオンと酷似する。というか同じ?
しかし両作の主人公がヒロインを助ける基本的な行動原理が全く違う。
レオンがマチルダに向ける感情は紛れもなく恋愛感情であり
テシクがソンミに向ける感情は父性である。
だからレオンはラブストーリーでもあるが、アジョシはアクション映画以外なにものでもない。どちらかといえば96時間の方が近い。
とは言え、大まかには似てる部分はあるしおもしろいということは共通してるので、レンタル店はマックのポテトもご一緒にいかがですか?の要領でレオンとご一緒にアジョシもいかがですか?と勧めれば良い。
 
あ~ま~い~にお~い~に~誘われたあたしはカブトムシ
あらすじについてはざっくりに書いたことがほぼ全てなので、ネタバレもクソもなくもうひたすらにウォンビンの美しさカッコ良さを愛でれるシーン紹介していきます。
 
さすが韓国四天王の1人とされる俳優(とは言え他がニヤケメガネさんだったりちゅきだからぁの人だったりするのですが...)そのビジュアルの良さは語るまでもないです。
特筆したいのはそのたたずまいです。
いくら西島秀俊がイケメンであろうが銃を構えた姿はやはり違和感を覚えてしまいます。
ウォンビンの場合、兵役で訓練を受けてるだけあって同じ銃を持つ姿でもさまになっています。危険を体に染み込ませた男の演技は安全と危険のラインを美しく行き来します。この男、甘い顔をしてるが怒らせると恐いぞという気配を瞬間瞬間に発します。
いわゆる危険な男の魅力というやつです。それをよく表してるセリフがあります。
すんでのところで組織のトップを逃がしてしまいその男と携帯で話すウォンビンのセリフ
「お前は明日を生きている。明日を生きてる奴は今日を生きてる奴に殺される。俺は今日を生きている。覚悟しておけ...」
顔がいいだけの男が言ったのでは逆に安っぽくなってしまいますが彼が発すると名セリフとして記憶に残るくらい説得力を持ちます。ここには男女関係なく痺れたのではないでしょうか。
 

ま、え、が、みを、切りすぎた ま、え、が、みを...

名作タクシードライバーから脈々と受け継がれてきた
覚悟を決めた男は髪を自身で切るという儀式。本作でもあります。
前半は全体的長めの髪でアンニュイな世捨て人な雰囲気なのですが、さぁここからは命を懸けるぞというときにその髪を切り落とします。
まずはむき出しのカミソリで無造作に切り落としそのあとバリカンで刈り上げていくのですが、このシーンがかなりヤバイです。
鏡に映るウォンビンの眼光の鋭さ、そして上半身裸というサービスカット。出来る限り力を注ぎイラスト化してみましたが力及ばず伝えることが出来ませんでした。
この半裸状態ですが筋肉がもう...凄い!
つき過ぎずしなやか、いわゆる見せ筋ではなく動ける男の筋肉です。
僕が女子中学生なら画像をプリントアウトして下敷きに挟んでいたでしょう。
もし未見の女性がいたならば鑑賞の際にはカメラとヨダレ受け用のバケツをご用意しておい下さい。
 
閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っていて
中盤以降は銃ありナイフあり格闘技ありの怒涛のアクションラッシュなんですがそれがもう動きがキレッキレで見とれるほど鮮やかです。
10数人を相手の立ち回りには目が追い付かないほどのスピード。
闘うさなか流れ飛び散る血や汗さえ美しさを感じます。
そして最後 少女を助けた後、警察に連行される前に一言、
 
「1度だけ抱きしめさせてくれないか...」
 
て、孤独な男が愛に触れる瞬間ですよ。
もう僕も抱きしめてくれぇぇぇ!!!
となりましたよ。
もうこれ以上ウォンビンを見続けると 僕の中で何か新しい扉を開けてしまいそうで、しばらくはウォンビン禁止にしようと決意しました。
 
と、まぁ終始ウォンビンウォンビンとウォンビンのことばかり書いてしまいましたが、もちろんストーリーも面白いですし、組織のトップ兄弟の腐れ外道具合(弟はなかなかのイケメン)やそこで雇われている殺し屋も渋く見どころ満載です。
未見の方は是非鑑賞頂きたいですが、男性の方は変な扉を開けないようご注意下さい。 
アジョシ スペシャル・エディション(2枚組) [Blu-ray]

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 最後にこの映画を好きな方にお勧め映画を紹介して終わります。

 ・LEON
・96時間
・ジョンウィック